2008年10月 Archives

アンナ・カレーニナ

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 トルストイといえば絶対「アンナ・カレーニナ」であった。ホンの表紙は黄土色だった。訳は原久一郎ではなかったか?映画も出た。ホンを読んでいたので是非ともみたかったが、金がなかったのだろう、そのときはみないですませた。60年代のことだ。
 あがらえない圧倒的な男女の運命に翻弄されて、それで終わる・・それがたまらなく慰安となった。ともかく17歳のころは(実はそのあとも?笑)自分から最悪の結果を引き寄せていた・・そんな感じだったので「恍惚と不安」の坩堝のなかで安らぐしかすべがなかった。

メメント・モリ

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 先だって朝日に藤原新也の書評があった。ノンフィクション作家の久田恵が藤原新也の新著『日本浄土』についてふれたものだ。著者はまだ旅の途上にある、と。「今、出会えて良かったな、と思う」と思わせる作家ってシアワセだなあ。嫉妬してしまうねえ。(笑)書評の中で"社会を震撼させた"(久田)有名なコピー「ニンゲンは犬に食われるほど自由だ」に触れている。『メメント・モリ』のなかのことばだ。写真集でみたし、駒ヶ根高原美術館の常設展示でもみた。検索すればご当人のwebサイトでもみられる。
 「歩くことだけが希望であり抵抗なのだ」とはどうやら『日本浄土』のなかにあることばのようだ。44年生まれ、というから65歳か。『メメント・モリ』から25年経ったそうだ。機会があれば手にとってみたい。

Bernstein & Glenn Gould

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 Googleで"YouTube  Bernstein"という具合に検索かけると、バーンスタインとグレン・グールドのコンツェルトがヒットする。BWV1052だ。説明不要。言うことないスねえ。Bernstein & Glenn Gouldをどうぞ。

ウィンドウ制御

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 West Side Storyの"cool" のmms配信でわかることだが、Windows Media Playerのウィンドウ制御はやりにくい。(と思う)でまあjavascriptでこんなふうに記述。↓めんどくさいけど。

 // JavaScript Document
window.moveTo(200,150);
window.resizeTo(screen.availHeight/2,screen.availWidth/2);
document.write('<embed src="cool.wmv" quality="high" bgcolor=#ffffff
pluginspage="flashplayerのリンクURL" type="application/x-shockwave-flash"
width="320" height="285"></embed>');
1行目は位置決め。

(後日追記)1行目と2行目は逆がいいかも。2行目はリサイズ。3行目のcool.wmvがエンコードしたファイル。5行目のheightは操作部を勘案して285にした。 ↓この絵をクリックしてみてください。
cool

cool

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 "cool"はウェストサイド・ストーリーの。昨夜勤め帰りの「音楽熱中倶楽部」でサウンドトラックが流れた。懐かしいスな。レナード・バーンスタインが音楽担当と知ったのは「ウェストサイド」をみたずっとあとのことかもしれない。
 バーンスタインのニューヨークフィルにハマっていたのは20歳前後。ベートーヴェンの5番の第2楽章の出だしのホルンねえ、ニューヨークフィルは独特だった。バーンスタインが独特だったのか?ベルリンフィル(たとえばカラヤンの)と比べるとまるっきり違うホルンの音だった。スローテンポで堂々と出てくる。ここちよい。(カラヤンがせっかちといえばそれまでだけど)
↓さて今朝の「定点観測」

亀山郁夫の「罪と罰」

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 へーっ、亀山郁夫センセは同い年なんだ。「罪と罰」の新訳がでたようだ。さて「カラマーゾフ」のように売れますか?柳の下にどぜうが何匹もいますかね?(笑)僕は米川正夫訳だった。だけどグリーン版じゃなく、豪華大判で挿絵がはでな・・・。60年代に河出から出た新企画の世界文学全集があったでしょ?(そんなこといわれてもなあ、笑)確かソーニャの似顔絵もついてなかったけ?「カラマーゾフ」と「罪と罰」は米川訳だったが、ムイシキン公爵の「白痴」は小沼文彦訳(新潮文庫)で読んだ。"ドストエフスキーが甦る"という大見出しの亀山センセの全面広告。(朝日)けどさ、いったいどの年齢層が読むの?イマドキの若者が読むの?ちょっと気になるなあ。

セカンドベスト

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 10月17日付け朝日に岩井克人の『資本主義は本質的に不安定』という記事があった。ついこのあいだ15日、僕は「ワルラス均衡」のブログ記事を書いたばかりだったので、オッと思った。60年代からの新古典派経済学の思想が今回の金融危機で破綻した、というものだ。資本主義が不安定なのは基本的に「投機」によって成立しているからだ。いや通貨自体が投機だ。通貨は自己循環論法で支えられているにすぎない。もともと不安定だ。効率と安定の共存はもともとない。理想状態がないならば、効率的なパッチワークをそのつど施していくしかない。より良いセカンドベストを求める「永遠の実践主義」でいかざるを得ないというのが岩井記事の概要。
 しごく当たり前のハナシだ。1万円札を道端に見つけたら拾うだろう。それはその紙片で購入できるものが分かっているからだ。1ルピー紙幣だったら迷うだろう。価値がわからないからだ。基本的にそれらの心情は「投機」なのだ。思うに「投機」は人生そのものだ。憶測し、決意し、身を投ず。それが永続的な「均衡」や「安定」を生むはずがない。
 僕はこう考えている。「均衡」には「不均衡」の萌芽があらかじめ内蔵されてある。いいですか?あらかじめ、です。「不均衡」には来たるべき「調整的な均衡」が期待されている。そうみるべきなのだ。 経済の問題はすぐれて歴史の問題である。したがって生の問題なのだ。

Tommie Young

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 10月、まだ暑い日もあるっちゅうのに、「駅伝」の話題。箱根駅伝の伝説ともなっていたトミー・ヤングの"I must go"が今年はなぜか使われなかった。しかし、自分で創るシトがいた・・・これぞ日テレ裏編集者!という記事を以前書いた。ここはひとつ"I must go"と裏編集者に敬意を表して復刻版を・・と思っていたら・・・youtubeから消えていた。そんなわけで自前で、rm⇒avi⇒wma変換の"I must go"をmms配信します。これは"本邦初出"だと思う。音質は若干落としています。(注:現在はmp3で)



なお歌詞を確認したい人のために以下にあげておきますね。Fatherはキリスト教の父なる神のことです。曲自体は箱根駅伝とは縁もゆかりもありません。詩は決意に満ちた美しい詩、ともいえる。

I must go where He leads me
I must follow till we are free

Voices , visions made my decision
I hear my Father calling me

Chains can't bind me
And fear is behind me
For I hear my Father
He's calling me

I must go where He leads me
I must follow till we are, are free

Life He gave me
Men can't enslave me
For I am a child of destiny, of destiny

ワルラス均衡

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 学生時代のことだが、プリンストン帰りの教授から「ワルラス均衡」やら 「パレート最適」やらの講義を受けたとき、 「ほんとにそうなんだろうか?」と半信半疑だった。経済全体を見渡すメタレベルで、神の手が動き、均衡や最適をもたらす・・腑に落ちない気持ちがした。だけど僕の小さなアタマで反論なんてできっこない。(笑) 今思うにこれは、若いころ言語について言語で語るしかない矛盾を感じたことと同軸の居心地の悪さだった。
 自己を語る困難性は 自己を語るためのメタレベルが存在しない、ということに由来する。言語は実は自己を明かせないでいるのに自己を明かさないでは生きてゆけない。不問に付さないで済ませる「自己」などありえないのに言語は、コトバは、自己を語る十分なツールたりえてない・・こんな考えは高校時代からの僕の重大な悩みだった。

カラーバランス

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 デジカメ一眼にリバーサルフィルムのような繊細なカラーバランスの問題があるのかどうか知らない。昨夜三脚もって外に出てみた。いわゆるデジイチでこんな試みは実は初めてだ。↓セルフタイマ,32mm,F9.0,マンションをスポット測光,秒数30"。家のそばの空地。



 もう一枚はさる廃院の前。ぺたんと座って30cm高から見上げる。猫が4匹集まってきた。猫と話す。うち1匹が廃院入口前に移動。院内の黄色傘立て左あたりに・・わかります?28mm,ev-0.3,f9.0,秒数25",セルフ。ドアの貼り紙にはこう書かれてある。
患者様へ
このたび平成十八年十二月末日で
閉院いたしました。

敷地はしかし定期的に手入れされている。

愛と雲のゆくえ

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 雲がきれいだ。 で、出かけた。カメラが重い。トシだ。 途中のどが渇いてセブンでキリンの「PREMIUM無濾過」を買った。3本買ってセブンの店の前(正確には脇!笑)で 飲んだ。立ったまま(座って飲んだらキチガイだもんね)飲んだ。鬱憤がハレた。330*3=1リットル近く飲んで、酔った。しかし、それから雲がますますキレイになった。酔眼で気持ちよくシャシンした。ラーメン屋に寄る。 手に取ったマンガは「課長島耕作」の第4巻(たまたま4巻)。典子が高田馬場方面に向って「メリー・クリスマス・・・」と呟いてグラスをあげる・・ アノ場面が4巻にあった。15年前ボクは旅先のレストラン(というか食堂)で初めて「課長島耕作」のこの場面に出会った。 偶然は重なるから、今日はタイトルを愛と雲のゆくえにした。オーケーだ。

Anna Netrebko

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 以下ディーバが連続しましたなあ。hisaaki.com=移行のこれだけは外せない備忘的記事。アンナ・ネトレブコである。正真正銘のディーバです。これもケータイF906iに入れた。ケータイついでに言うとレオナ・ルイスのこれはコンテスト場面? "Without You" も入れる。うまいなあ、って今のところ感じている。ついでに中島美嘉+勝手にしやがれの"You'd be so nice to come home to" も。(マリオネットじゃないほう)こっち(中島)は眼を閉じて聴くと、うまいのかヘタなのか、ようわからん。ま、お三方とも「美形」だ。それだけでも満足。(笑)じゃ、話をもとに戻して、うまさで黙らせるアンナ・ネトレブコをようつべで、どぞ。

Leona Lewis

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 レオナ・ルイスを薦められて、CD 「spirit」を全曲聴いてみた。その間検索であれこれチェックしながら。ベジタリアン。毛皮・バッグのたぐいは身につけない。20年に一度の「ディーバ」。全米チャート1位だが、マライヤ・キャリーには及ぶまい、うんぬん。以下は「Footprints in the Sand」だが、「リクエストによる埋め込み無効」なので youtubeに直行。一見の価値はある。画質OK.

Diva

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 「ディーバ Diva」(1981) この映画は忘れられない。ずっとコレにこだわりをもつが、理由?・・自分でよくわからない。コレどこで観たのか?二子玉川あたり?あのころフランス映画は長かった。(笑) ディーバたるシンシア・ホウキンズ。(ウィルヘルメニア・ウィギンズ・フェルナンデス)のLa Wally (ワリー)を「ようつべ」でじかに聴くことができる!なんて素敵な時代に生き延びていることか。埋め込みflvplayerで。
 新宮一成の『ラカンの精神分析』のなかでも"他者の語らい"の部分はもっとも美しいシーンだと思う。「ヨハネによる福音書」8章のパリサイ人の問うエピグラフが精神分析のキーワードであることを見いだしたラカン=新宮センセの技量には敬服するしかない。しかし「自己言及の不完全性」がはっきりしていてもわれわれは日常さまざまな場面で、自分がそも何者であるかを証し立てなければすまされない。生を受けたからには他者の前で自己が何たるかを記述しないではニンゲンとして通ってゆかない。新宮センセはそれをいみじくも「受難」と呼ぶ。その通りだと思う。
↓今朝の街角。↓ こんな風景を好む。バカみたいでしょ?数日後はうんと寒くなる、という。

心斎橋筋1丁目

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 DiMAGE Scan Elite 5400のトーンカーブを最大限駆使して別コマにかすかに写り込んでるティラノサウルスを出してみた。凄いことになる。でもデジタル処理的にはここまでできるんだねえ。このフィルムの傷は何なんだ?現像がこんなにヒドイってこと?それはともかく、場所は心斎橋筋1丁目ということがわかる。
都島タクシーの配車センター?
アップルストアがある付近かな?そういえば堀江方面からてくてく歩いてきた記憶がある。まあ「記憶」ってのはあとから補強するもんですがね。(笑)

トライX

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 これも同じ日(99年8月16日)に現像したものだ。 「書店」コマとは別フィルムだがやはりトライXを1600で使いSPDで現像している。 暗闇の白い点は星ではなくホコリか傷だと思う。 大阪。

SwishMax2

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 SwishMax2を使ってみる。これまでの20001年のSwishとどう違うのか・・うむ、わからない。これから使いこなすわけだが、とりあえずFlashを作ってみた。

ニューシーガル VC-FB

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 オリエンタルのニューシーガルを使っていた。VCは多階調、FBはバライタ紙の意味。フィルタは何号を使っていたか手元にプリントメモがないのでなんともいえない。コレ↓はまた何いうプリントじゃ。印画紙に斜めにプリントしている。(というかイーゼルにカミを斜めに置いた)でもまあ額装するとき大調整をやったんだろね。古いハナシ。
 思い出した!
ダイアン・アーバスやロバート・メイプルソープを読み(?)ふけったであろう書店のネガがあったはず・・
これだ。大阪。たぶん心斎橋近くのこのミセだった。時は1999年8月か。GR1でトライXをISO1600にして撮影しSPD(スーパープロドール)で、22度、5分30秒という現像メモがある。いやあモノクロ時代がナツカシイ。ほんとに。画面いっぱいになるけど、ここにメイプルソープの写真集が鎮座してるかもね。ちなみにDiMAGE5400Ⅱでスキャニング。

俺に是非を説くな

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 「俺に是非を説くな激しき雪が好き」
野村秋介の『銀河蒼茫』中の句を定時制の生徒に対して話したことがある。あわせて
「看守にもいゝ人がゐて木の実をくれた」も紹介した。そんなことがあった・・。

飯島愛 岸部シロー

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 先日
飯島愛のポルノ・ホスピタル Powered by アメブロ岸部シローの四郎マンション をハマって読んだ。
セイゴオちゃんねるやら内田樹の研究室にもハマったけど・・。
いやあ、ブログのチカラとでもいうほかないものがあるんですね。個人の「物語」にあれほど多くのニンゲンが付き合ってくれるんだもんね。「四郎マンション」を読んでると、シローさんに「相棒」の一徳さんが、小野田官房室長のノリで「おまえはねえ、いつまでもそうなんだから・・」と登場しそうな雰囲気。じゃありません? ドラマ仕立てで読んでます、僕は。

Photoshop スタンプツール

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//// hisaaki.comの転載記事(時節は当時)////
今日はいい陽気。当地でも満開となった桜。そして一面のレンゲ。これは田舎の土手下から撮った写真。しかし残念なことには、左上の電線。こんなとき威力を発揮するのが「スタンプツール」。一番上のは簡単に消せる。2本目と3本目は少し苦労かな。ヒマがあったら(というかヒマはいくらでも。ただメンドー。笑)修正してお見せますね。

カラヤン

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 検索かけると「エスプレッソの扉」の過去ログにも出るカラヤンことK氏が焙煎するコーヒー。その香りは一度味わったら生涯(おお!)忘れられない。なくなってしまったギャラリー「アレンジ」で飲めたが、今は?
さて、ここがたぶんK氏の「現場」だと推測するが、営業しているふうには見えない。(ごめんなさい)しかし、このたたずまいは実にポップだ。見惚れてしまう。こらえきれずにシャッターを切った。

ブロガー 内田樹

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 内田樹なるジンブツを知る。(はいはいはい・・わたしゃ知らなかったんです)(笑)同僚から教わりまして・・ググリました。2005年「ユリイカ」に記事がある・・ということで、「ユリイカ」を引き出す。「史上最弱のブロガー」・・コレは読んだ記憶アリ。Wikipediaをスタートラインに渉猟しはじめるが、ま、当のブログを読むがいちばん、といくつか読んでみる。ふむふむ。おもしろい。たのしみができた。

もりのなか

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 ほんとうに「それ」だと気付かぬまま通り過ぎてゆく。シャシンは山歩き以上に一人旅を求める。細心の注意を払わなければ巡り合えないものに出会うためにも。ヒトを撮る行為は時に 「それ」と巡り合いたいぼくの気持にそぐわない。ならば(だから)ヒトを巡り合いの風景のように・・・と思いはじめるわけだ。

VisualBookPro

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 amanaのvisualbookproに興味があってちょっと解せないところをサポートにTEL。サポート側が苦しむ・・こんなことってけっこうないですか?僕はさいさいあります。それはさておき訊ねたのはPhotoshopの「カラー設定」のこと。まあこれはバージョンによっても異なるから、サポート側もやりにくいかもね。amana側にすれば入稿前のPhotoshopのプロファイルがadobeRGBかsRGBかのどちらかで統一さえしとけば、ユーザの作業過程はアバウトでいいです、ってことのようだ。そうでもしなければ対応できないのかなあ。だが実際それでいいのだろうか? というのが僕の疑問。↓こんな絵は「作業用スペース」を変えたらがらりと変わっちゃう。↓グリンの壁、ブルーのポリバケツとホース・・。だから心配。

純愛

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 いやあ、いいブログタイトルやねえ。大人には"純愛"はないスよねっ!17歳にはあっても。いいトシした大人が"純愛"しちゃうと何かを破壊しないではすまないもんね。(笑)精神分析的なアプローチが必要になるのはしかし、泥沼をケイケンしたあとになるわけよフツーは。

Photoshop 特定色域

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 写真展で使った絵。自作ウタ入り。場所は大阪。ニュートラムの電車から。(思い浮かべるとからだに毒だ。また出かけたくなる)特定色域調整でシアンとブルーをプラス5。画面ではわかりにくいかも。ホント、雲が好きなんだなあ・・オンナよりも。(笑)

ホンマタカシ風味

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 この手のシャシンをプリントするのはけっこうホネだ。この絵があなたのモニタにどのように出てるかは不明だけど、くすんだスカイブルー、くすんだバイオレットみたいな色、それに日本風のタンジェント。和色なんですな。ホンマタカシ風味じゃありませんか?(笑)こんな絵に使えるのがPhotoshopの特定色域の調整レイヤ。ブルー系、シアン系、マゼンタ系を調整する。青色系にこだわる時にはたとえばシアン系をシアンプラス100、マゼンタマイナス100、イエローマイナス100、ブルー系をシアンプラス40とかいう具合にレイヤをかける。もっとも上の絵にこれを適用するとパステル調になるけど。
 特定色域の調整レイヤが真価を発揮するのは、たとえば雲に含まれるマゼンタを抜く・・というような場合だ。エプソンのプリンタを使用する者には不可欠なのだ。逆にいえば、Photoshopさえあれば、エプソンはどのようにもコントロールできる。そのコントローラビリティこそがエプソンのメリットなのだ。

MT4  XML篇

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 あれこれの実験を集大成的に試行したのがXML篇。「このコントロールをアクティブ化・・」の解消、「SWISHによるFLASH書き出し」からの脱却、シャシン解像度のアップなどを目的としてメタ言語XMLを使う。(笑)LHXサーバーでやってみると結構速い。使えるかな。1枚ずつクリックしてください。5枚でもとにもどります。

ユリイカ

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 青山真治の映画ではなく、雑誌の。以前「枕元」のホンのことを書いたが、思い出したことがある。『ものぐさ精神分析』、『続ものぐさ精神分析』(中公文庫)を「枕元」にしていたことを。学歴詐称でも有名になったりする岸田センセに着目したのは、センセが「ユリイカ」にしばしば登場していたから。ま、昭和の時代ですが。給料は安いくせに、文芸誌をたんまり買っていた。文芸5誌のほか、「現代詩手帖」や「世界」それに「太陽」までも・・・。何考えていたんだろうね。ともかく、岸田センセのくだんのホンは「ユリイカ」などに掲載した雑文(失礼!)を寄せ集めたもの。なつかしい。ところでタイトルの詩誌「ユリイカ」。これをまとめてヤフオクしようと企てたことがある。2、3年前。(未遂)そのとき撮った写真が、HDDに残ってる。30年分かなあ。金子国義の挿絵も見える。Macゲームで『Alice/アリス』ってのがあったよなあ。

UNTITLED

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 hisaaki.comにアーバスのことを書いたことがある。セルフポートレートや「UNTITLED」・・それらをどこで見、 写真集をどこで手にしたかはっきりとした記憶はない。 大阪に行った時、心斎橋あたりの書店だったかな?
 メイプルソープ、深瀬昌久、牛腸茂雄・・にも同じような衝撃・共感をもつ。 ようするに"イカモノ"に惹かれるのだ、端的に。性向だからしかたない。 メイプルソープにも有名な"UNTITLED"群がある。 シャシンは本来すべてがUNTITLEDだとぼくは考える。 今のいま思い出したが、10年くらい前、 県か市の美術協会の依頼で全紙のセルフポートレートを1枚 展示したことがあった。そのタイトル(?)が"UNTITLED"だった。

 4000PXでPX9000用の25系インクを流し込んで「年賀ハガキ」。無理です、それは。というふうに言ったが、少し整理する。考え方がいくつかある。前提としてプリンタドライバは4000PX用を使う。用紙設定は「EPSONフォトマット紙」。メディアのハガキは郵便はがきのインクジェット紙。
●試行1.4000PX関連でエプソンがFAQで答えているやりかた。
フォトマット紙で「推奨・きれい」
もともと4000PXの23系インクじゃないからどうもねえ。マゼンタがつよい。
●試行2.Photoshop のカラー管理でPX9000のMC厚手マット紙のファイルPX9000 MC Matte P.を使う。試行1より少しマシかな?
●試行3.Photoshop のカラー管理でPX9000のPX/MC プレミアムマット紙のファイルPX9000 PX/MC Matte P.を使う。マゼンタが抜けて、僕は好き。
しかし、PX-G920の「郵便ハガキ(インクジェット紙)」設定には及ぶべくもない、というのが詳細報告。もちろん用紙設定をたとえば「EPSONスーパーファイン」でやったりするとまたちがってくる。もともと正しい設定なんてないわけだから、設定の妙を試す。実際僕も10組以上試している。
さて、そのPX9000のカートリッジが下の写真。でかいでしょ?縦30cmはありますな。パッケージを無理やり毀して(頑丈!)中身はというと、右のちゃちなラミネートチューブがおでましになる。底にちょこっと、220ml。カンペキな上げ底。(写真のは現在使用中のもの。220mlというわけじゃない。笑)パッケージを開ける必要はない。(前回、興味があって毀した)7色まとめて買うと、本体に迫る価格。 やりますなあ、エプ尊。(はたまたエプ損!)


 PX9000のプリンタプロファイルはこんなにもある。マークのついたPX9000 PX/MC Photo P.を使ったわけです。PLP.icm がファイル名。あらかじめこれを \SYSTEM32\SPOOL\DRIVERS\COLOR に入れておけばよい。じゃたとえば、インクジェット用の年賀ハガキに絵を入れるとしたらどのプロファイル? プリンタそのものは4000PX。試行錯誤しましたが、はっきり言ってどれも無理です。そりゃもう、PX-G920あたりで、「プリンターによるカラー管理」でもって 印刷したほうがはるかにキレイです。年賀ハガキは想定外なんですな。
 たぶん誰もやってないと思われるエプソン4000PXでのプリントメモ。連続供給用の詰まったチューブを洗浄し、六つ切りに印刷。Photoshopの特定色域の調整レイヤなくても人肌は自然。文句なしにいい結果が出た。おお、これでもいちど半切30枚、写真展するか?
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・アプリケーション PhotoshopCS3
・使用インク 大判プリンタ用 25系インク(純正)
使用したプリンタプロファイル=PX9000 PX/MC Photo P.
・マッチング 知覚的
・使用したメディア KA420MSH (エプソン写真用紙・絹目調 A4)
・プリンタ側の設定 色補正なし
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地上の夜の天使たち