2009年6月 Archives
小林政広という映画作家を知ってるだろうか?
40歳を過ぎてからその道に新規参入。
もとはシンガーだったらしい。
東京出身だが「北海道」ロケが多い。
固定カメラのフレームに出入りする人物、
繰り返し実行されるパンやチルト、
圧倒的な原風景のイメージを繰る。
まだ8本しか撮ってない作家だ。
それらは、こんな作品。(PDF 160KB)
何度か登場する苫小牧、なかでも「勇払」を
google地図で徹底的(!)に洗った。(笑)
R-15指定の『フリック』のクレジットにでてくる
「べんてん鮨」
栄町の「パンとケーキのこばやし」
「BAR27・s」
などなど、そのほとんどが今も現存する。(あたりまえか?)
・・・・・
高田渡が宿の主人だった「天竜館」。
これがなかなか捜せなかった。
PanasonicのStrada(カーナビ)にヒットした。
DVDは2004年製。
その電話番号からググると・・ひっそり、あるじゃない。(笑)
臨海南通に面する「下宿天竜館」の詳細図。
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『幸福 Shiawase』の女のプレハブ=民間風アパートは
『バッシング』のがら空き=市営風アパートの真向かいにある。
(じゃないか?あれは。違う?)
勇払駅舎が文化遺産にみえる。
『フリック』第1章の煙(水蒸気?)を吐く高い煙突も印象的だ。
日本製紙のものか?
いや鉄塔付きで堂々としてるあたりは王子製紙の蒸留塔かな。
・・・
逸脱し混濁した「第3の時間」がたちあがる。
僕の「内在平面」の位相に確実に風景があらわれる。
僕はそこを歩いている・・のだ。
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全作品に感じる独特なカメラワーク。
それらは小林が拘泥し指示したものだと思う。
『フリック』のカメラは
(あ、ちなみにフィルムはFujiだ。Kodakじゃなく)
伊藤潔、という人物が担当している。それはそれは独特だ。
が、撮影者は違っていてもカメラワークで目指す強度はほぼ同等だ。
潜在性から出現するイメージを作家とともに
待機しているような気分にさせられる。
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「現在の時間の先端」を意識しながら否応なく(?)
見続けた10日間だった。
これこそ冥利というほかはない。
僕がウォーキング・コースとして使っているアリーナは
ここ3日間は「高校総体」のハンドボール競技で使用される。
あらかじめ主催者側のトーナメントPDFをダウンロードしておいて
どの時間が歩きやすいか知恵を絞ってみた。
結論から言うとハンドボールてのは
30分-10分休憩-30分(高校生ルール)の長丁場だから
競技中に歩くとコースは混み合わないかな、と考えた。
(座席で応援する生徒が多いだろうから)
けれど実際には・・雑踏同然でした。
それに例の鼻を衝くミストがあちこちに沈澱していて・・
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ま、でも歩いた。オキシダントもさほどないので。
送球、というんだねえ、ハンドボール。
送球部のめんめんのTシャツには
ハイアラーキーでかつ同一性を追求する部活言葉が目立つ。
「歴史を塗り変えろ!」「集中力!」「自分の力を信じろ」
「弱音を吐くな」うんぬん。
ホント場違いなところに来てしまった。(笑)
どうでもいいけど魚眼で撮るとこんな場所です、僕のアリーナは。
(おいおい)↓
黒沢清は「ドレミファ娘の血は騒ぐ」で知った。
ダビングビデオを知人が貸してくれた。
が、おもしろくなかった。
その約10年後の「CURE」。これは心に残った。
以来、お付き合いすることになった。
が、どれもなんということはない。
「アカルイミライ」は劇場で、
「叫」はDVDレンタルで、
「LOFT」はch239で・・というぐあいにずっとみてきた。
だが、あきれるくらい(笑)つまらないのだ。
「CURE」のような強度が感じられない。
こればかりはどうしようもない。
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「ユリイカ」黒沢清特集はAmazonで高値2480円!だなんて、
神話先行じゃないのかこれは・・と思ったりもする。
そんななか
韓国映画「4人の食卓」をみて「CURE」の衝迫を思い出した。
いわくありげなデジカメ一眼を買ったりすると
シャッターカウントが気になる・・てのが人情ってもんだろう。
PhotoME というフリーソフトで知ることができる・・
ということだったのでやってみるができない。
今日一日ハマってしまった。
rawファイルをPhotoshopでやってもSILKYPIXで処理しても
現像したjpegにその情報がないのだ。
だいいち、PhotoMEにあるとされる"Manufacturer notes"
というタグがない!
・・・・・
ようやく気付いた。
つまりPhotoMeでシャッターカウントを知りたければ
「現像」しちゃだめなんだ。
raw+(プラス)モードで撮ってみた。
で、余計者のプラスjpeg(笑)をPhotoMEで開く・・そうすると
いやはや情報満載ですなあ!
(rawファイルをそのままでもいけるようだ)
ここにはないがカメラの製造年月日までわかってしまう。
(ショックだった。笑)
さて、ここに表示された567というShutter Countが
「真実」かどうか?それはまあ疑問だろうね。
メーカー(機種?)によっては対応してないものもある。
カウントをFrame Number と表示する場合もある。