2015年1月 Archives

ガタリ 集合的発話者

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 「今度の本ではくわしく説明しなかったことがある。それは言表行為の主体と言表の主体をへだてる断絶を乗り越えるような、言表行為における集合的発話者の考え方だ。」

今度の本というのは「アンチ・オイディプス」か「千のプラトー」か判然としないが後者じゃないかと思う。 ガタリの発言で『記号と事件』のなかにある。

直感的に言うが、一般的に信じられているほど人に「人格」が備わっているわけではない。これはとても大事なことだ。
人に連続的な同一性(昨日のA氏と今日のA氏の同一性)は実はないのです。だって「えっ? あの人はとてもおとなしくそんな事件を起こす人には思えない」というような話題はざらでしょう。それがホントなのです。人は「こんなふうにある」のではなく「こんなふうになる」のです。
「ある」は存在論、「なる」は生成論ですね。人は「そうなる」のであって「こうある」のではありません。
そう考えると先の「言表行為における集合的発話者」ががぜん輝きを増す。

たとえばのハナシこの記事(ブログ表象)の主体は「ぼく」ですが「ぼく」ってどれだ。よくわからないでしょう?
卒業式の校長式辞の主体はだれだ?校長の信念?来賓の評判?県や国の意向?保護者の?
式辞を述べる人はまさに集合的な発話者となり「式辞をのべる人」になっているのです。
言表は幾重にも織り込まれている。

絵は7sとコダックのエクターektar 50mm3.5。

フーコー 性の歴史

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 「性は退屈なものです」とフーコーは言った。「性の歴史」のどこかでインタビューに応えて。いわゆる「自己の技法」のシーンでそう言っている。
そんな言表行為の主体たるフーコーにちょっと笑える。「言説にはかならず根拠がある」といったフーコーだから、ついその「根拠」を考える。「自己の技法」を唱える主体には「性」に囚われる主体は無用であったはずだ。だから「性は退屈なものです」と言明したフーコーを苦笑しながらもそれがまっとうな態度だと思えるのです。
そこに詐術性を感じないわけです。むしろドゥルーズやガタリがこれもどこかに書いてあるが「言表行為の主体」と「言表の主体」の乖離が統合される主体の言説を感得するわけです。(これについては調べますね)

変な絵だが、7sにコダックのエクター5cmF3.5です。




 7sにコダックのエクター5cmF3.5です。
(上)M42ヘリコイドの利得ですがこんなふうにマクロレンズみたいになります。いいですよね。「改造」なしにはできない技です。レンズが生きる、というよりレンズが「変身」する。メタモルフォーゼ、そう「変態」です、まさに。

(下)雨が上がり、雲が突然切れて陽がさす。よくあります。咄嗟のレリーズですがこんなまねは絶対にしないでくださいね。w




 7sにコダックのエクター5cmF3.5です。タイトルをこのようにしたのはエクターといえばまずフィルムですからね。
知人製作でM42マウントです。これは未使用の単体(つまり、レンズの出荷状態とでもいうか)から製作された個物。レチナについてるレンズに似てるがレチナもいろいろあるから、詳細は未調査。今日のところは初持ち出し。とにかく写りをほんの少し。
最初のはF5.6。下のが開放3.5。


 7sのゴミのことが念頭にあって知人を訪ねる。やはり達人は自己処理をされていた。で、僕の7sもルーペでみてつまようじにガーゼを巻き、(レンズクリーナーのリキッドをつけたっけ)拭って除去。
結果はご覧の通り。テッサー35mm3.5。(よく写る)
これで僕は俄然元気が出た。w

planar プラナー50mm1.4

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 補聴器を修理に出す。修理されて横浜から航空便で戻ってくる。
「スターキー通い箱」っていうパッケージにパーツが入っている。これを交換した、ってことなんでしょうね。
だが、コレを替えれば聴こえるようになる、というのがどうも解せない。w 
シャシンはα7sにプラナー50mm1.4 HFT(知人製作M42マウント)


 これだ、これ。1987年Esquire日本版創刊号。あー懐かしい。ネットで検索(画像借用)。
イラストはアーネスト・ヘミングウェイ。アナログ終焉の前兆がみえる時代に「マッチョ」なヘミングウェイのダイナモでなんとか回帰せんと意図がモロ見えの表紙。
これ買いました。ずっと買いましたよ。ホンのなかに香水袋が仕込まれていたりして。スノッブそのものでした。
これかな、と思う。中年オヤジの「ニューヨーカー」臭ってのは。当時おいらは38歳。あはは。
で、まあここに短編が紹介されていたわけですな。
けれどそうはいっても早川書房の「ニューヨーカー短編集」(全3巻)はそれ以前に買ってるから、おいらのアタマが「かぶれ」ていたんだろう。イカレポンチだ。
ま、読み物に高尚もスノッブもないけどね。
「ニューヨーカー」はもうジジにはごめんだね。スキップ。(田中康夫の註と同じで)。これでこのハナシはオシマイにしますね。w

アン・ビーティ

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 せんだってアン・ビーティを読んでて、なんてつまんない読み物か・・って思った。
で、そのときこのトシになってオレって「ニューヨーカー派」好きじゃなかったっけ? とうろたえた。
改めて見回してみれば(こころのなかで)、ウチにはふんだんとアメリカ書物がある。全集モノだってある。でもまとめて読む気になったのはメルヴィル、ヘミングウェイ、ジョン・バースくらいだ。パール・バックって『大地』だけだし。そう気付く。65歳でねえ。w。
グレート・ギャツビー的どんちゃん騒ぎはもともと性に合わない。ボールドウィン=黒人作家ものも残らなかった。あ、そうかトルーマン・カポーティもいるね。
 村上春樹翻訳ものもあれこれ読んだが(『熊を放つ』ってだれだっけ?)何も残っちゃいない。
じゃそもそも、ニューヨーカー派って誰なのよ、・・これが覚えがない。志村正雄監修(かな?柴田元幸かもな)の短編集も分厚いのがそろってあるはずだがそこに誰がいるのか覚えてない。バカじゃないかオレは。
そうさ、『西瓜糖の日々』のブローティガンだって印象的な作品だけど特別に気に入ってるてわけでもない。
・・そうだよなあ・・。村上春樹ってもっともニューヨーカーっぽくないもんな。世界中で読まれてもうノーベル賞が戸口に立ってるあのヒトも実に日本的だもんねえ。そうすっと僕は実はアン・ビーティはハナから苦手なのかもしれぬ。村上春樹読むヤツにとっちゃ(かつて村上春樹読んだヤツは)アン・ビーティから遠いのかもしれない・・うんぬんかんぬん・・・
 これ当たってる? アナタ、どう?

川島小鳥と谷川俊太郎

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三菱地所アルティアムの会員なので、イベントのメールがくる。三月から四月にかけて、写真家・川島小鳥(不知)と谷川俊太郎のコラボがある。
ここでやんす。
いいなあ。谷川俊太郎、元気だなあ。これぜひ行ってみたい。
そうか、仕事を強いられるから、仕事を元気にできるんだと思う。寂聴とおんなじですな。
老人は他者から請われて力を出すのかもしれない。w
そすっとアレだな僕なんかポッチだから元気が出ないわけか。
精神的「孤独死」か。うーむ。
やりいかの煮付けを食したくなる。
目ん玉がきれいで。記念撮影。ついでに今読んでる『燃える家』をアウトフォーカスで。



いかの煮付けはネットのレシピ通りにゆかずに散々だった。
たんぱく質を摂取しただけ。

アン・ビーティをひょんな経緯で読むことになったが、ああ、おもしろくない。
意外(?)や僕はニューヨーカー派は苦手なのかもしれない。
記憶をたどれば、1980年代後半に「エスクァイア」(Esquire)という雑誌がはやってそれでアン・ビーティを知ったのだったかな?
そんときも、なんだおもしろくねえじゃないか、と思ったのだろう。
面白くない、といえば昨日田中康夫のオフィシャルサイトでBS日テレ「久米書店」出演を知って予約録画していた。今朝見るとこれがまたつまらない。(番組自体がね)w
著名人(文化人)も大変だなあ、と同情する。
田中康夫の『33年後のなんとなく、クリスタル』は読んだが「註」はやはり読まなかった。w
だって、ばかばかしい。w
これって田中康夫に毒づいているのではありませんよ。

レンズの銘板

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 kyocera yashica T4=抽出レンズをGR28mm(こちらも抽出レンズ)で撮っています。α7s。





拡大画像ではわかりにくいですがゴミが4箇所あるんです。上の絵で右上方にぼんやり見えます。
Webでこの程度の見せをするのであれば問題ないじゃないか・・、まあそうですが・・。w
このレンズの「銘板」=表記がなんだかゴージャスですね。

kyocera yashica T4

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イオンの「刑務所作業製品展」でこれを買う。小物入れだ。背の低いレンズだったら入りそうだ。帰りがけに車の中で思わず「ハイホー!」と裏声で叫ぶ。
もう一個、キャスター付きのレンジ台のようなものも。で、家で古いレンジ台をつぶした。どこかで再利用、と考えないように。w
「バカは死ななきゃなおらない」てのはボクののことで、しばらく妻がいないことをいいことに、あれこれ模様替えしている。やりすぎて、今さっきモーラステープを2枚腰に貼った。

さて。α7sとkyocera yashica T4の抽出レンズでイオンの定点で撮ってみる。2ヶ月ぶりか?。



僕にはおなじみの定点に鏡が置かれていた。拡大画像赤丸はゴミのひとつです。
嗤うなかれ。w
それにしてもまあ、いいレンズだ。うむ。

kyocera yashica T4

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 kyocera yashica T4。抽出レンズ。α7sです。
写真は今朝の朝日(2015/01/10)「フロントランナー」。



いわずとしれた小澤征爾です。79歳。いい絵です。撮ったのは中国人。郭 允。「朝日」ではおなじみの人物写真家だが僕はそれ以上は知らない。すいません調査不足。
いい絵です、といったのは小澤征爾というヒトの「効果」が出ている、と思うからでしょう。
新聞を手にしてすぐにこのシチュエーション、このレンズで、と脳内で設定し撮影を実行しました。そんなところ。
撮影レンズもいいレンズです。知人製作の個物ですが、僕は存在を知りませんでした。少し調べたら、かの「宮崎光学」でも改造を受注しているようで、つまりこれは「需要アリ」の逸品。

さて。
この記事を単独に読む人には関係ないのですが、7sにゴミが出てそれと格闘しました。
で、これには(拡大画像には)右上にそれと確認できるものは見当たりません。
100パーセントにして僕に弁別できる程度です。
青空をとればごみ取り格闘の成果がわかるでしょう。

α7s ゴミ

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 ゴミ問題、っていってもカメラのそれである。α7s。GR1抽出GR28mm(固定絞りF5相当)
センサーについたゴミにはその後もたびたびブロアを当てている。結果をいちいち確認するのはよしている。ウツになるので。w
今日の夕方の状態はこうです。このレンズでこうだ、としかいえない。レンズを換えればまた違うだろう。でもこれは100パーセントにしてもわからない。

ソニーSS閉鎖

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 α7s。「人力」で処理できないゴミのこと。
1月7日11時、当地にもっとも近い大阪サービスステーションにTELしてみた。。
確認したかったのは、センサーの「お掃除」が「持ち込み」でその日のうちにできるかどうか、だ。w
(僕には)ソニーの信用はそこまで落ちている。まさかの坂、てのもありますんで。
回答。2時間程度待つ、ということだ。福岡では1時間だったので、まあ大差ない。要は「お預け」になると困るんで確認した次第。
ただし「午前中に持ち込めば」ということだ。営業は17時30分で終了する。その日の状況で夕方までに出来上がらないこともありうる、ということだった。

結論はこうなります。
大阪(関西)に遊びに行こう。ついでに日本橋(難波)のSSで掃除してもらおう。w






上の2枚は、ほぼ隠れています。α7s GR28mm(F5相当固定絞り)

ホドラー展

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 ホドラー展のこと。正月24日から兵庫県立美術館。写真中央の奥行きのない絵(「感情Ⅲ」1905年117.5*170.5cm)は青木繁の「海の幸」を想起しますね。
僕は大原美術館の「木を伐る人」しか知らない。ちなみに1980年の図録、「大原美術館の120選」では《樵夫》となっている。まあ、きこり、は死語ですからね。
さて撮影メモ。α7sとGR28mm(F5相当の固定絞り)。ゴミは闇に隠れてますよ。w


 朝日も週刊新潮も現代思想も取り込み口はおなじだ。
たんぼの取水と同じ。
藤原正彦の「管見妄語」を取り込み、フーコーの「自己の技法」を取り込む。
自分を落ち着かせるにはまあフーコーに偏るけど。w
愛読書はよれよれになるのが定め。
シャシン、レンズはプラナー50mmです。(Planar 1.5/50 HFT)
絞りを開くとゴミはみえない。(というか、このシチュエーションでは)
プラナーが気を鎮めてくれる。いやはや。w

2ちゃんねるには、興奮する者に対する『もちつけ!』というタームがある。サービスセンターがなくなった、どうしよう・・あわてる男に、餅でもついて汗を流してみい、気分も変わるぜ、というわけかなあ。
そう、もちつこう。(落ち着こう)
 拡大してご覧ください。すべては1月3日のこの絵から始まった。



縦撮りではこうだ。



これは絵としては使えないでしょう。

このゴミと格闘する。そしてこうなる。



おわかりでしょうか?同じ場所に薄く拡散している。

さてさて。
以下のリンク。驚くなかれ。

ソニー福岡のサービスステーションは去年閉鎖されている。

会社が大変だとはいえこれはちょっとヒドイ。
諸氏よ、いかがなされる?

ファブレスメーカーのVIZIOのことを思い出した。使ったことがないのでなんとも云えぬが、VIZIOの4Kテレビは日本製の半額、という。
VIZIOは発足当時の社員90名、工場をもたない(fabless)会社だそうだ。そんな会社がTV販売で、アメリカ国内シェアでトップに立った。
ソニーがケチケチしている間に、会社にはまた次の苦境がやってくるのではないか?こんな調子だと。
ソニーさん、ユーザーを見捨てないでよ。w

7s CCD ゴミ除去格闘の記

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 α7RとKYOCERA T PROOFからの抽出、Tessar 35/3.5 T* 。固定絞り。

 α7s使用中に突然「ゴミ」が出る。
除去のためにマニュアル通りの努力をする。改善なし。

(マニュアル以外の方法=メモ)
電子シャッターをOFFにして、下向きにシャッターを数回切る。
目視で目星をつけた「ゴミ」にたいしてあらゆる方向から風を送り、ゴミを浮かせる。(カメラは下向き)
そして二日目に期待をかける。w

上のシャシンは、7Rでモノクロをしようと、気分転換。ま、偽装ですな。

二日目。ブロアでの吹き飛ばしの実戦(実践というよりは)。すると一発で撃墜さす。
・・と思ったら近くに薄ぅく拡散していた。黒いボタン1個が薄い透過の灰色ボタン5個ほどに。
うーむ。SCに出向かないと無理かな。

 僕のように改造レンズをひんぱんに取り外すユーザーは要注意ですね。
レンズの保管時はマウント面を下にすべし。上向きだとほこりがつもる。取り付け時にほこりをカメラ内部に持ち込む、ということになる。
しかしロシアンジュピターのようなレンズはどうしても上向きですよね。やっかいですな。アーチストには苦労はつきものなのです。w


KYOCERA T PROOFからの抽出、Tessar 35/3.5 T* 。固定絞り。
路地を運転中のこと、空の気配がよくて、前後ともクルマがないのをいいことに、停車してバッグからカメラを取り出す。
知らなかった。設定ISO=4000のままフロントガラス越しに、切る。あとの確認で気付くのだがSSは1/8000秒であった。それでも画像にそんな事情は露見しない。フィルム時代には到底許されないミスをカバーする。それだけでもデジタルは摩訶不思議な世界なのである。



その直後の、こちらは定点観察。ISO設定はAUTOに戻している。冬を捉えるα7sとテッサー。

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