2012年4月 Archives

ヒト=物

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(NEX-7 VISO ELMAR 65mm/3.5)

NEX-7=ビゾ用レンズのテーブルフォト。
属性が分からなくなることにもなる。
もともと属性とその様態は
「これなに?」のトポグラフィックなものなのだ。
猫に僕はどのように見えてるのだろう?
そんな素朴な不思議の中に
ヒトの属性と様態の特異な連鎖を解するヒントが
あるのだろう、と考える。
少し思いを凝らせば、ビゾレンズでみた世界は
僕たちの様態とほとんど同じものだということに
思い至るかも知れない。もしかしたら、だが。

僕たちはまずは物体であり、最後も物体で閉じる。
閉じる?いや、焼失(消失)、かな。
卓上の物体がいつか雲散霧消するように
ちょうどそのように僕たちは消えてゆく。

ドゥルーズ 自己享楽

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(SONY NEX-7 Hektor 2,8cm/6,3 拡大画像あり:久留米)

self-enjoyment=自己享楽とドゥルーズが呼んだもの、
それについてはアガンベンが触れている。
(「人間と犬は除いて」現代思想 1996)

僕たちが手に入れたいと切に願うのは
「責務」を達成する充足感ではない。
花や牛すらも観想するのであれば、
どうして僕たちが観想しないでいられようか?
自らを観想し享楽することは
ヒトの第一の命題なのだ。
哲学をすることと食すこと、
哲学をすることとレンズをこねくりまわすこと、
それらは同じトポスで論じられねばなるまい。

Zeiss Tessar2,8/40

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テッサー(Tessar)型のレンズは
ツァイスイコンやローライに使われている。
ここでわかります。
そういえば、
ライツのヘクトール2,8cmもテッサー型だ。

さて以下の絵。
(拡大画像あり)



Ⅲfに付けているレンズは
Zeiss の Tessar 2,8/40 です。
知人から借りてきました。
これは知人の手でLマウントに改造されてます。
当然ながら(?)距離計連動はありません。
距離は目測、勘です。
さらになぜか絞りの数値がありません。
刻みはあります。
開放横が4→5.6→8 という風に想像してます。
たしかコンテッサについていたものだそうです。

このレンズだと思います。

露出計とⅢfで外に出て10枚ほど撮りましたが、
まったく自信なし。現像してみなければわからない。
だけど、Lマウントときけば、
まずはバルナックにつけてフィルムで撮ろう、
と考えるのが人情です。(笑)

一応、以下はNEX-7に取り付けての動画です。
生活音が混入してますがご勘弁を。
フードがピントリングに改造されてますので
そこはとても使いやすい。

松井冬子 草間彌生

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(SONY NEX-7 ANGENIEUX-ZOOM 17-68mm 1:2.2)

『美術手帖』松井冬子、草間彌生の特集号。
アーチストの様態にはどこか特殊なものがある。
特集のお二人にもそれはいえる。

先日の朝日新聞の記事「フロントランナー」が
ヤフオクに出品されていた。
新聞記事が300円で取引されるのだ。
所与の状況、そして変わる状況、
業界にも新たな属性と様態が生じよう。
松井冬子は時の人、とみる。「買い」なのだ。
草間彌生は加速的=疾走的ともとれる生だ。

市民感覚的オンナをやってて
この人たちのアートは生まれない。
キューレターもツワモノであるに違いない。
現代美術のコマーシャル的な様相。
これらはナニモノなんだろう?
アートすなわち商業、の感をもつ。

美術館で絵の前に立つ。
そこにあるのは端的に「絵」なのか?
いや同時に商品とよべるモノなのだ。
代理人がメジャーリーガーをつくるわけではない。
キューレターが美術家を世に出すわけでもない。
松井冬子と草間彌生の並外れた表現、
突出したもの、ほかに例がない独創性、それがすべて、
と言いたいところなのだが・・。
何か下品なエージェンシーを感じてしまう。
『美術手帖』媒体からしてふんぷんたるエージェント。

アーチストは介在なしのアルチザン、などとは
牧歌的なシロウトさんの言うことなのか?
そうではないのではないか。
業界だけのやりとりに、シロウトはソッポを向く。
アーチストは自らの身体と精神を触発するものに
まずは身をゆだねるのだが、
エキシビションの連鎖を追っていたら
買い戻せない何かを失うのではないか?

優れた作家のなかにそれを感じるとき
シロウトはさびしくもあり、落胆もあり・・
興ざめすれば近づかない。
作家たちよ、自己を構成することからはじめよう。

動画 NEX-7

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SONY NEX-7 ヘクトール 28mm f6.3。
Leitzレンズで動画ができる。
そんなことができるのだから
まったくもっていい時代だ。



NEX-7の生成ファイルはMTS。これはAVCHDです。
1920*1080/60iモードで録画。
Any Video Converter Goldでのエンコは、
効果で彩度を0に、コントラストを+20くらい、
輝度を-15くらいにする。

私鉄沿線です。普通電車。人が近くにいないから
できる技です。
これは絞り優先ですが、もっといいやりかたが
あるかもしれない。
動きが速い対象はメカは本来苦手。
少しカクッとするのはそのせいですね。
シャッター速度で調整はできるかも。

映像のはじめの部分で、ヘクトールのレンズヘッドが
ときどき窓に映り込んでいます。みえてました?

日野商店 切畝

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新長崎漁港(長崎県)は日野商店の切畝です。
山椒の若芽がでるころ、ぬたで食します。(笑)
生きてるだけでまるもうけ、の様態です。

ただし、
色がきれいでしょう?これはしっかり発色剤。
亜硝酸Naです。
これが危険物質であることはよく知られています。
山椒シーズンにせいぜい3パック!までにしませう。
(そいでも食いすぎか)



EOS5DMK2の動画の変換のこと。その2。
EOSのMVI_****ファイルはMOVファイル。
これをAny Video Converter Goldで
M2TSファイルに変換すればTVでOKです。
こっちがいいですね。



動画サイズだけは強制的に1920*1080にしました。
他はアプリのデフォルトにおまかせ。
そうするとTMPGEncでのAVCHDの1/10のサイズで済む。
これはいいですね。Woooで確認済み。
どんなものか知りたいお方は、
D/Lしてテレビでどうぞ。
HDMIでPCとTVをつなげば見れます。

そのM2TSファイルをブログ用として384*216に
エンコしなおせば、TMPGEncも不要。
うむ。これは楽ですね。
(撮影は楽じゃない。カメラ・レンズ・三脚、重い。)
ではどうぞ。風がバリバリですが。



アンジェニュー(Angenieux )の35-140mm。
Canon EOS5DMK2で絞り優先撮影。
フォーマットH264/サイズ1920*1088/30fps。
MOVをAny Video Converter Goldでmp4に変換。
動画コーデック X264
動画サイズ 384*216
動画ビットレート(kb/s) 768
動画フレームレート 25
エンコードパス 1
オーディオコーデック aac
オーディオビットレート 128
オーディオサンプルレート 44100
オーディオチャンネル 2
A/V同期 Basic



ズームは50mm辺です。F11。ピントは白鳥。三脚使用。
橋の向こうにはオオムラザクラが満開。
遠くに多良山系の経ヶ岳がピラミダルに屹立しています。
解体工事、それと風の音が入ってます。

さて。TV大画面で見るために。変換メモ。
MOVをAny Video Converter Goldでmp4変換時に
動画サイズをoriginalに。
それをTMPGEnc 4.0 XPressで再変換する。
出力フォーマットをHDV向けMPEGファイルに指定する。
サイズ/フレームレートは設定は
1440*1080,29.97fps,インターレース となっている。



AVCHDファイルが生成される。
これは要するにTSファイルなのだ。
結果は42型Woooでまったく遜色なし。
すばらしい画質です。
ただし、1分間のこの映像で220メガもあります。
正気の沙汰ではありません。(笑)

(注:もっといい方法に気付き、別記事を立ててます)

林あまり

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マッチ擦る つかのま海に 霧ふかし
身捨つるほどの 祖国はありや

林あまりは高校時代に、国語教科書の寺山修司に
まずは惹かれたのだ。
時代は違っても、同じように「現国」の教科書に
触発されたニンゲンはあまたいただろう。
マッチ擦る、を受肉した彼女は
大学時代に生身を曝すように生きたのだ。
短歌はそんな身体=情動を表象する方法としては
うってつけの道具なのだ。

少しまえの「be」の記事を切り抜いていた。
(拡大画像あり)



マーカーの部分に短歌があります。

なにもかも 派手な祭りの夜のゆめ
火でも見てなよ さよなら、あんた

短歌の自己撞着、ナルチシズム、これはそのまま演歌です。
短歌=ウタが自己の現実の様態とかけはなれていく事態、
そのありよう(装置)が徐々にいやになりました。
「火でもみてなよ」は物を殺害する結果の表象です。
反省をする、殺す、ウタにする。
そんな仕掛けは嘘くさく、長くは使えなかった。
マシナリーなら、はたまたサイボーグなら、
属性や様態はもっと夾雑でしょうよ、と。
いつのまにか「サラダ記念日」は雲散霧消して、
僕の皮膚は新しい様態を生きていた。
おなじ空気=様態を生きるトポスを「時代」と呼んでもいい。
そう、僕にも「サラダ記念日」を、林あまりを、
おなじように感受した時代があったのだ。

たまたま東京・町田に行ったおり、
駅に向かう途中の本屋に
それは幾重にも平積みされていた。
若き高校教師=俵万智の「サラダ記念日」を
そのような出会いのなかで購った。
擦過して、あれから何年が過ぎたのだろうね。

松井冬子

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松井冬子の絵を見た人は必ずや息をのむ、と思う。
一度みると記憶に残る。



(拡大画像あり:記事が読めるくらい容量大)
(アンジェニュー:Angenieux 35-140mm )

彼女の背後にあるのが「夜盲症」です。
僕はこれを茨城県立美術館でみました。震災後です。
そのときが松井冬子との初対面だと思う。
さて、朝日の「be」でのご本人のこのいでたち、
いや、ムードいいですねえ。顔つきもいい。
横浜は終わったみたいですね。
またすぐどこかで出ると思います。
あなたがビジュアル・・というか絵がお好きでしたら
ぜひ出向いてみてください。何か、あるんです。
EOS5DMK2=アンジェニュー(Angenieux )35-140mmを
もって出る。
その日の反省的=クロノス的記述です。

ヒトは事態の縁(へり)に触れる。
そしてそれを知っている。
ベルクソン的「延長」とでもいう日常に
刹那的=発作的「情動」が重なる。
いかにも主体は触発されたのです。
ですがわが身を触発しフェイントをかけてもいるのです。

カメラが持つ手にひんやりとする。
風は強い。
雲の動きもいつもよりある。
シャシンとしてはいい日だ。
アンジェニュー(Angenieux )35-140mmの
手持ち動画にはどうだろう?
風がある。ノイズは出るだろう。

内在の平面と「外」の、往来=亀裂するなかに
ヒトは生きている。そんなふうに生きる生しかない。

だみ声はカットしようかと思ったが、
「そんなふう」をみたほうがリアルでしょう。(笑)
320*240のflvです。



(拡大画像あり:大きめ)

アンジェニュー(Angenieux )の35-140mmです。
このレンズの情報はネットにあまりありません。
よって作例を小出しに・・。
EOSMK2のカスタマイズC1に、
最小サイズのRAW2を登録設定している。
評価測光・ISOオート・1/100秒。
そのモードで撮影。
距離約3.5m /f8 /ズームは100mmあたりです。
Photoshopで現像=Web用に保存。

映画のスクリーンを髣髴させます。
実際このレンズで動画を撮るといい雰囲気になります。
今日は動画はありませんが拡大画像でみてください。

切畝 きりうね

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切畝(きりうね)って言うんですね。
パッケージから切り取ったラベル。
長崎県=長崎新漁港にある日野商店製です。
400g入りの箱詰めを割引=2200円で買いました。
4日間独占排他的に堪能しました。

僕は学生のころから渋谷の「くじら屋」で刺身を
くらっていました。
貧乏なくせに鯨肉にはキャリアがあるのです。
食欲に限らず、あの欲、この欲・・欲が深い。(笑)
庭の山椒が、ことしはよく繁ってます。
ぬたで鯨を食しなさい、と誘うのです。
長崎は三重、京泊(きょうどまり)の日野商店に
出向いて食べようか、と思うほど旨いのでした。

長崎県上五島町で「アオブダイ」を食して
中毒死した人がいます。
「はこふぐ」もアオブダイなみの危険度。
これは知りませんでした。

シーシェパードの胡散臭さはどうかなあ。
巷間に知れ渡っているかな、どんな団体か。
僕が情報操作を受けてなければ、
クジラは実は増えている、と思うけど。
まあ、「調査捕鯨」にしたって
乗組員の持ち去り・分配うんぬんかんぬんで
胡散臭いのは五十歩百歩ですけどね。
それらの政治性とはまったく関係なく、
ボクは欲望からミンククジラを食べます。

石田徹也展

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(拡大画像あり)

石田徹也という作家を知っていますか?
どこかでみたことがあるかもしれませんね。
僕はどこだったか、以前眼にした記憶があります。
テレビ?あるいは雑誌かもしれません。
ググると冒頭のキャプチャのごとく
彼が遺した絵が出てきます。
ここに石田徹也の情報があります。

31歳で事故死。(自殺ともいわれてる)
その余のことはご自分でお調べください。
福岡天神の三菱地所アルティアムの次回展示が
その、「石田徹也展-今を生きる、僕らの姿」です。
小規模だけど、九州では初めてということ。
蜷川実花=二人展のときに得た情報。
三菱地所アルティアムのHP。

4月28日からです。


(イムズで。NEX-7/Elmar f3,5cm 1:3,5 拡大画像あり)

イムズでやってる「蜷川実花・蜷川宏子 二人展」に行く。
NHKだったっけ? たまたまTVみてたので。
ああ、母のDNA受け継いでいる、とそのとき思った。
血は争えないのだ。(笑)

内容。こじんまりしたものだったが
うん、蜷川実花ですよ。
まあ、キルトを盛り上げているという感じはするが・・。
三菱地所アルティアムに、僕ははじめて行ったが、
あれはいいですねえ。街角シャシン展ふうで。
座っていたおねいさんがきれいだった。
あれは実花ご本人じゃねえかと思うくらいキレイ。
しきりに僕の肩のM5を「見張っていた」。(笑)
撮らない、って。心配すんなって。



(福新樓で。NEX-7/Elmar f3,5cm 1:3,5 拡大画像あり)

今日はカメラ3コもって出る。重かった。
福新樓でグルメしてカラダまでも重くなる。
ジュンク堂では『西瓜糖の日々』を34ページまで読む。
カウンターでうとうとする。
電車に乗る時間がきてシャシンどころではなくなった。
実花サンのパンフを丸めてボトルホルダに入れていたのに
電車に乗って失くしてるのに気づいた。
困った年寄りだ。
いやあ春だねえ。今日の陽気は初夏だよ。
あそこでもここでも化学物質の「匂い」に
ぶたれる季節でもある。過敏症患者にはつらい。



(NEX-7/Elmar f3,5cm 1:3,5 拡大画像ナシ)



(拡大画像なし)

いい天気。庭に出て春の花を。
最初のコマは芽を出した山椒。
ああ、ぬたで尾羽鯨を食したい。



(拡大画像なし)

ライカⅢf /Hektor f=2,8cm 1:6,3 /Tri-X
(ヘクトール28mm f6.3)

その透過原稿スキャンです。
GT-7000U / GT70FLU2。
取り込み時は補正しない。

コマ両端のスリットを入れています。
以下は備忘メモ。
①周辺光量の落ち込み。とくに右側。
②バルナック型のスリット。一定。細い。
③長崎。道ノ尾交差点歩道橋より西海側。

透過原稿スキャン

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(拡大画像あり)

絵はPENTAX ME Super / SMC FA43mm 1.9 /Tri-X。
その透過原稿スキャンです。
GT-7000U / GT70FLU2 1200dpi取り込み。
取り込み時は補正しない。
取り込み後Photoshopで「自動レベル補正」のみ。
アンシャープマスクをweb用保存前に適宜。

いやはや。粘着気味に試行している。
昔、Canonのフィルムスキャナを使っていたので
その記憶と比較をしているのだろう。
(午前3時に!笑。)
触発され情動が身体に作用するとは、
まさにこのようなことですな。

近場の漁村。積み上げた綱にピントを。
ブログ表象のなかで、フィルムカメラで撮った絵を
ほら、こうです、とストリップを差し出す。
僕の機材ではこれしか方法はない。
簡易フィルムスキャナはというのもある。
数千円からあるが、あれはどうなんだろう?
どのみちWeb用=jpegなんだからあれもアリだ。
が、いきなりjpeg出力というのは、
ケータイ写真と同じじゃないか、と疑問視。
うーむ。

そうそうPENTAXといえば、
知人から頂戴したKXを手にして
ときおりレリーズをやっている。
1秒の、こっ・・とん、という機械シャッター音を
聞いている。



(拡大画像なし)

GT70FLU2

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(拡大画像なし)

透過原稿スキャニングの再検証。
GT70FLU2にて360dpiで読み込んだもの。
スキャン原画は暗いがPhotoshopで
「自動レベル補正」をかける。他はなにもせずに
Web用に保存(品質90%)する。

うーむ。これで「十分」とはとてもいえないか。
プリントはしてないがルーペで見る限りは
もっとシャープなんだけどなあ。
これが透過原稿ユニットの限界か。
フィルムスキャナよりいいわけないもんね。
へこんでもしょうがない。(笑)

絵はPENTAX ME Super /SIGMA 8mm 1:4EX /Tri-X

GT70FLU2 セット

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(拡大画像なし)

GT70FLU2をGT-7000Uにセットした様子。
フィルムはごらんの様に膜面(乳剤面)を上に、
ベース面(つるつる)が下ということになります。
ホルダにはスリーブを2枚通せる。
それぞれが2コマ読み込める。

このユニットを使う人って今でもいるのかな?
というのは、OSがXPかVistaになる。
XPのTWAIN3で(Vistaの場合TWAIN5)
Photoshopの「読み込み」で使うことになる。
webでストリップ1コマを出すとすれば、
透過原稿ユニットで十分ですかね。

Summaron3.5cm/F3.5

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(拡大画像あり)

福岡天神。お気に入りの定点観測。
M5 Summaron3.5cm/F3.5。
WindowsXP上で
GT70FLU2(オク落札)という透過原稿ユニットを使用。
ホルダにスリーブを入れてスキャン。
TWAINのバージョンは2001年のver.3.4。
1200dpiでスキャンする。

スキャナはGT-7000UだからWindows7のドライバはない。
(Vistaの32bit版でサポート終了)
裏技EPSON Perfection 2400での動作を期待するが
あえなく挫折。想定はしていたが。
よってXPマシンを押入れから出してGT-7000Uを接続。
なんだか少し笑える。
カビネのプリントをスキャンするよりマシか、と。
(ホントにそうか?)
2コマ続いてその間にはスリットも出る。
ホルダはさしずめネガキャリア。
ストリップの透過は、どこか引き伸ばしに似た身体性が
あるような・・そんな気分がしないでもないけど。
ひどくアンダーな絵だ。ネガの傷もはっきり。


(拡大画像あり)

「教会がある日常」とかいうコンテストの記事をみた。
朝日の主催だから手前味噌にはなる。
僕にとって「問題」なのは
それらにちっとも感応しないことだ。
以前からそうなのだ。
ドゥルーズの言う「知覚のドア」まで連れてってもらえない。
全日写連的、とでもいうかそのテの絵に僕は
少しも勃起しないのです。不感症なのです。(笑)

芸術作品は、とドゥルーズは言う。
『芸術作品は、或る感覚存在であり、他の何ものでもない。
すなわち、芸術作品は即自的に存在するということだ。』
(『哲学とは何か』財津理訳)

その絵に立ち上がるものを感じないいじょう、
絵はその場で立ち枯れる。壊死する。
被知覚態、加えて変様態としての僕の皮膚に
侵入して欲しい。悦びを知りたい。が、それはない。

デジカメの普及でだれもが容易にシャシンが撮れる。
それらをブログに、置き場に、twitterに、Flickrに・・と、
ふんだんに展示できる。とてもいい時代だ。

むろん、コンテストに入賞することはうれしいことだ。
「よかったね!」。賞賛、それは惜しまない。
だが私たちが望むのはやはり「知覚のドア」を
押し開く絵をものにすることだ。
ことほど左様に手に入るものではない、とも言える。
あるいはいまここの卓上にそれがある、とも言える。
諸氏や如何?

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