ハイブリッド: 2020年6月 Archives

α7sとNIKKOR 28mm 1:2.8。
70年代のレンズでKタイプともいわれるシリーズ。1974-1978年の製造で当個物は末期1978年。
すばる5月号では沼田真佑のほかは
井上荒野「刺繍の本棚」,奥憲介「共感をめぐる病」,武田砂鉄「マチズモを削り取れ」がよろしい(独断)。













沼田真佑「茨の実」

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沼田真佑を調べてみると少しは書いているようだ。「すばる」が多いようなので図書館に出向く。これは5月号。福岡天神周辺の地名が頻出する。読んでいるとあちこちの街並みが脳内にあふれてちょっと困る。(α6300+Ultron 50mm/1.8)



僕のひいき目かもしれないがもう少し見守りたい作家。以下も同じ組み合わせで。最初のは室内自然光の開放撮影。補正なし。







Ultron 50mm/1.8。シンガポールローライ。上位モデルの50mm/1.4については当方は不知。
検索を間違って来訪しているのではないかと思うくらい毎日ウチのウェブサイトにみえる。M42改造だからかな。工房製。あげます、といって知人から頂戴した逸品。僕の愛用品のひとつ。APS-Cのα6300につけるのもアリです。



バッグのジッパー。ファイル名「0619_63_Ultron_F4about」が端的にいつどれで撮った、を推測させる。ラガシャのバッグもSONYのカメラを入れてだいぶ外に出た。6年前に大丸(福岡)でゲット。ネットで調べるとあまり変わらない感じで現行品がある。価格も同じくらい。0619に注文し0621に届いた。



以下もα6300とUltron 50mm/1.8。シーンによっては風景にも使えます。







石坂洋次郎の逆襲

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すべては三浦雅士=『石坂洋次郎の逆襲』が発端。これが何かを目覚めさせる。古本で(石坂洋次郎なんて古本でしか得られない)入手した全集ホン。赤いのは「若い人」「やなぎ座」「草を刈る娘」「霧の中の少女」「婦人靴」。大振りの方には「青い山脈」「陽のあたる坂道」の長編と「婦人靴」「乳母車」「ある詩集」のいずれも印象的な短編。こっちを隅からすみまで嘗めるように読む。堪能する。(古書の臭いには閉口するが)



さて。読んでるさなか「陽のあたる坂道」の信次に石原裕次郎の姿が重なる。三浦雅士も何かそんなこと書いてあったような気がする。図書館に確かめに行くが『逆襲』は貸し出し中。(読まれてますね、たぶん団塊のオヤジに)
ネットを渉猟しているとちょっとしたブツに出くわす。迷ったがこれも入手。



石坂洋次郎が藤本真澄(ふじもとさねずみ)なる人物にに贈った「颱風とざくろ」に付いていたメモ。藤本真澄についてはWikiなさってください。当時鳴らした映画プロデューサーのようです。このメモは何を意味するのでしょう。石坂洋次郎は俳優をモデルとして想起しながら小説をものしていたのだろうか?そういえば彼の小説の会話部分はどこかしら脚本風だ。といっても彼を貶めてるなんて思わないでください。それより、
前記事=村田沙耶香も性を扱うが、石坂洋次郎がそうだったのだ。よって高校1年時の夏休み課題で『若い人』を読み上げたにもかかわらず提出できなかった。当時の少年は石坂洋次郎の「性」をうまく内部処理できなかったのだろう。そりゃあできませんな。未熟ってもんですよ。
下は読みかけの『颱風とざくろ』の冒頭」部分。

村田沙耶香「変半身」

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村田沙耶香『変半身』を読む。この5年間の芥川賞作家で読むに堪える唯一の作家。(もちろん爺にとって、という意味です)
そういえば『影裏』の作家はどうなっているんだろう?彼は書いているのか。
下は休刊をきめたアサヒカメラの3月号。組写真の一席。84歳。うーむ。

長文です。注意。


(α7RとキヤノンSの50mm1.8=M42改)

三浦雅士は「若い人」を中三の時に読んだそうだ。当方は高一の夏。調べてみたら昭和39年5月に出た中央公論社版の日本の文学58。処分して手元にはない。函入りの青いハードカバーだった。
夏休み中の感想文=国語課題に提出する予定だったが出せずに代わりに石川達三の「人間の壁」で出した。(読書感想文に「人間の壁」も今にして思うと変ですなあ)
そういう経過があって記憶している。なぜか僕は「若い人」の読後をうまく「始末」できなかったのだ。その理由も今回、三浦雅士の『逆襲』で納得できた。読み終えて、もいちど「若い人」読んでみよう、という気分になった。ヤフオクで入手。どちらも新潮社版。月報もついている。時代は赤い方が先で「若い人」はこちら。大きい方には「青い山脈」「陽のあたる坂道」などが所収。さきほど届いて記念撮影、さっそく「青い山脈」を読み始める。


(α7sとRicoh Auto 35V抽出のKominar 4cm=M42改)

いやはや。いいもんです。読書冥利とシャシン冥利。オトコに生まれて損したけれど、これらの冥利は男の領分でしょう。だいいち石坂洋次郎はたぶん世の女史には理解できないだろう。うん。今朝は2時起き。

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