石坂洋次郎の逆襲

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すべては三浦雅士=『石坂洋次郎の逆襲』が発端。これが何かを目覚めさせる。古本で(石坂洋次郎なんて古本でしか得られない)入手した全集ホン。赤いのは「若い人」「やなぎ座」「草を刈る娘」「霧の中の少女」「婦人靴」。大振りの方には「青い山脈」「陽のあたる坂道」の長編と「婦人靴」「乳母車」「ある詩集」のいずれも印象的な短編。こっちを隅からすみまで嘗めるように読む。堪能する。(古書の臭いには閉口するが)



さて。読んでるさなか「陽のあたる坂道」の信次に石原裕次郎の姿が重なる。三浦雅士も何かそんなこと書いてあったような気がする。図書館に確かめに行くが『逆襲』は貸し出し中。(読まれてますね、たぶん団塊のオヤジに)
ネットを渉猟しているとちょっとしたブツに出くわす。迷ったがこれも入手。



石坂洋次郎が藤本真澄(ふじもとさねずみ)なる人物にに贈った「颱風とざくろ」に付いていたメモ。藤本真澄についてはWikiなさってください。当時鳴らした映画プロデューサーのようです。このメモは何を意味するのでしょう。石坂洋次郎は俳優をモデルとして想起しながら小説をものしていたのだろうか?そういえば彼の小説の会話部分はどこかしら脚本風だ。といっても彼を貶めてるなんて思わないでください。それより、
前記事=村田沙耶香も性を扱うが、石坂洋次郎がそうだったのだ。よって高校1年時の夏休み課題で『若い人』を読み上げたにもかかわらず提出できなかった。当時の少年は石坂洋次郎の「性」をうまく内部処理できなかったのだろう。そりゃあできませんな。未熟ってもんですよ。
下は読みかけの『颱風とざくろ』の冒頭」部分。

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このページは、が2020年6月19日 09:47に書いたブログ記事です。

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