ハイブリッド: 2017年6月 Archives

浅井リョウ『スペードの3』を読む。タイトルのレンズで撮影。



妻が図書館から借り受けた。よかった、と聞いて僕も読んだ。Wikiすると弱冠28歳。『桐島、部活やめるってよ』ですばる新人賞をとる。

最後のページ。

その人の背景や、余白や、物語は、それ以上のものにはなり得ない。それ以上のものになり得るように見えるときもあるけど、決して、なり得てはいない。そのときそのときに出会ったものを積み重ね、吐き出して生きている私たちにとって、そのときそのときに想像されたかもしれない物語なんてどうでもいいのだ。そこにあるのは、そのときのその人自身、それだけだ。

ふむふむ。新しい実在論、の香りがしますね。
文庫本ってこんなに日焼けすることもあるんだ。



必要あって押入れをごそごそやってつかんだ三冊のうちの「蛍・納屋を焼く・その他の短編」(昭和62年版。カバーは安西水丸)
枕元に置いて、蛍と、納屋を読んだ。たまにこんな古い短編集を読むのも悪くないですね。あまりに古色蒼然(少し匂って喉にくる)としたホンのせいかどうかはわからないが、昔のことが脳裏をよぎる。それも長々とよぎる。
僕と作者は全く同い年で少なくとも2年間はキャンパスをともにしている。当時文学部教室に「精神衛生」の講義を受けに半年間通った。穴八幡神社の境内でぼんやり時をつぶすこともあった。文学部の脇はかの「夏目坂」で、交通事故で入院した友達を見舞うため(女子医大)この坂をえんえんとのぼった。途中、記憶に間違いなければ上りの左側に漱石が寓居したむねの石柱があった。いやはや。
作者も今はお目めが小さくなったのだろうか。ノーベル賞とったらそれはそれでたいへんでしょうね。メディアに消尽されるのはセットになってますからね。
奥にあるのはEP578というナショナルのマッサージ機です。いつだったか動かなくなったのでメーカーに修理してもらった。3万円くらいかな。「使っていませんね」と言われた。使わないで駆動部が固着していたそうだ。ついでに「もみ玉」も交換した。
それでも月に一度使うか・・。そんな始末。



最近「ベルメゾン」のフレームに「モットン」のマット、という組み合わせでベッド生活にした。一気にじぶん寝室が手狭になった。こいつをパソコン部屋の窓際に強制疎開。
これに寝そべると正面視界はこうなる。





リコーのプリンタの上にパイオニアのブルーレイ・プレーヤ、その上はシャープのLC-16E5。リコーとパイオニアの隙間からちゃんと排紙もできます。
このマッサージ機、ネット渉猟してみた。何と英文のサービスマニュアルが出る。取扱説明書ではありませんよ、サービスマニュアルです。全32ページ。ビス一本にいたるまで詳細に記載されてます。ニッポンメーカーの律儀な姿が垣間見える。

もうひとつある。20年もなる古手のマシンをいたく重宝し「最高」と絶賛しているお方のブログに出会いました。彼(たぶん)もメーカーの修理を受けている。が、半年後に故障する。よって自分で直した、とある。解説写真付きで。こんないいマッサージ機は今はない、と言い切っている。ううむ。
もっとも彼が当のサービスマニュアルを参照したかどうかは不明。



二日間で読み終えた小玉武=開高健を、返却する前に「記念撮影」。



これまで知らないことが多かった。さっそく次なるホンを県立図書館に借り受け予約。
高恵美子「ヨーロッパの白い窓」と、こう書けばピンとくるお方もいるでしょう。一方、佐々木千世「ようこそ!ヤポンカ」は稀覯本で国立国会図書館はじめ有数の図書館にしか見当たらぬ。当県では無理のようだ。
シャシンはすべてα7sとニッコール28mm 1:2.8(非Ai,70年代) 。設定を間違えて、下のはなんと1/4秒で撮影していた。絞りF5.6。



電子シャッターだからできたことだろう。次なる爺さんは1/8秒。リモコン操作の右腕が揺れている。



お昼、自分用に「鴨南そば」。鴨をたっぷり投入する。出来がよくうまかった。暗室シャッターを開け、窓際でまたも記念撮影。



参考までにレシピ。そばはもともとは生協のざるそば用「出雲そば」(つゆ付き)。これを僕はホットで食す。
ダシは、いりこと鰹。いったんとったダシに、鴨の脂身を少し紙袋に入れてもう一度。このときちくわをいれる。(ちくわの風味がでる)
味付けは塩とみりん。酒はなくてもよい。塩は生協の岩塩、みりんもなんちゃらの妻がこだわるみりん。そばに付属する「つゆ」も入れる。チョーコー醤油(といっても知りませんよね)の京風だしの素をほんの少し。これが完成つゆ。
さて鴨肉は固くなるのを避けるため、完成つゆにざるでさっとつけて引き上げる。10秒くらいか。盛り付け時に投入。あとはネギ、わかめ、おぼろ昆布。七味唐辛子。
だし用の鴨と食す鴨を分けて使う、というのが僕流のキモ。ただし、ここが最後のポイントですが、ひとそれぞれ、です。

あ、そうだ、これが「出雲そば」です。鴨はついてませんよ。鴨は有機農法でお米を作っている方から年契約で購入してるんです。今日は何を記事してるんだか・・。



県立図書館から借り受けた小玉武=『開高 健』。
当市の市立図書館=プラチェーンをまたいで2階屋上から対面を。コダックのエクトラ=α7Rを開き気味にて撮影。向こう側は当市に移転する県立図書館の造成現場。はよ来い、図書館。
さて。家でベッドに寝転がって最初のページ。これがいいんですよ。拡大画像(1600)でみてくんしゃい。これもあえて開いて撮影。「木枯らし」にピントを置いてる。アウトフォーカス部もあるが読めます。



このあと前頭葉が橙色に染まって、横浜、茅ヶ崎のホテルいくつかに、花王「リセッシュ」を使ってないか電話確認。・・全滅。ううむ。
昨夜ほぼ半分くらい読む。


『オーパ』にある作者の険しく寂しい眼。とらえた写真家にチカラを感じる。
いちど茅ヶ崎に記念館をたずねてみよう、とおもう。そこには開高のアトモスフィアが多少とも残存してるだろう。僕の内在=脳内の舞台なんだろうけど・・死者について思いをめぐらす時間はいいもんです。
文藝春秋七月号。「わたしの師匠22人」。糸井重里。切り貼り画像と、PDFを置いてます。
糸井、吉本は例のコムデギャルソン騒動あたりから付き合い始めたそうだ。吉本一家がみえるようだ。ちょっといい話だな、とここでとりあげる次第。



こちらはPDF。

ビワ酒

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ビワ酒をつくる。擦り傷(しみるけど)、蚊に刺されたときの炎症に効く。妻がこれをこっそり飲むので(凄い)隠す。



暗室にてこれで撮る。SONYのα7sとシュナイダーPro-Cinelux45mm。F2.8。絞りなし。



ところで暗室の隠し場所には前に作ったビワ酒がある。7sとベルチオ(開放)で撮ってみる。
同じ開放でもムードが違う。ラベルで3年前とわかる。





『現代思想6月号』特集「変貌する人類史」。山極寿一と中川新一の対談。2ページ分。山極=生命科学の話で言えば、・・以降。



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