ハイブリッド: 2016年2月 Archives

柄谷行人 津島佑子追悼

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これが「技芸」つまりは柄谷「芸術」なのです。
NAM失速のあと、なんとなく柄谷行人を斜交いに眺めていたが、少し見直しました。うむ。
フーコーの「エピメレイア・ヘアウトウ」をも想起します。
ここには、記事のなかにある「愛」がある。「共感」がある。
「理解」もある。
吐露された柄谷行人のパトスは「批評」といより僕には「技芸」を感得させる。
柄谷行人自身が「愛」や「共感」を求めていることを表している、と思われる。

私たちの連綿と続く意識の流れ。そのなかで瞬時燃えて光り、わずかな継続があり、やがて消失するもの。消失してのちの残余。
ヒトはその「残余」を語らないではおれないのだ。そのように掬い取られて語られたものだけが、ただそれだけが私たちの道しるべとなる。私たちを救う。
かくして、私を救うものは私の中にあらかじめ埋め込まれているパトスなのだ、という思いに至る。
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明星の中華三昧

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明星の中華三昧=醤油拉麺。
出来上がる。きれいな色を撮りたくなる。
NEX-7とコンタックスT3抽出レンズSonnar2.8/35mm。
2階に持っていって出窓で撮影。マメな男だ。
脳内に、撮影せよ、との作用物質が分泌されるのだろう。

いろいろ入れてます。手羽先を煮たのをほぐしたもの。もやし、辛子高菜もあります。緑はホウレンソウです。
拡大画像で見てくださいよ。完璧でしょう?
いやあ、ええシャシンだなあ。さすがアーティスト。w
今季二人出た芥川賞、滝口悠生の『死んでいない者』を読む。
先の本谷有希子の『異類婚姻譚』もそうだし、前回の又吉直樹の『火花』・・。物語は今様の装いをまとって次々紡がれる。
六畳ひと間のようにも狭い世界のテリトリーで
そこにはしかし込み入った事情がある。日常の(非日常か)些事がハナシの中心に居座る。
社会学の聞き取り調査にふれるような気分で読むが、読んでる当人はそれで時間をつぶせる。ありがたいことだ。

若い生き物が現れるその傍ら古びた者らは去ってゆく。
津島佑子は68歳というから僕と同じ団塊の世代だ。少し早い死だとおもう。


(7sとRollei Sonnar2,8/40)


(7sとNEOKINO改)

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