ハイブリッド: 2011年8月 Archives

ポーラ美術館ほか

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ポーラ美術館のフジタを訪ねに行くつもりでいる。
震災のこともあって、一度は断念したのだが
きっかけができて、行くだろうことになる。
「きっかけ」はスピノザやドゥルーズ的にいえば、
複合・合一をみる構成関係が必ずある、ということだ。
「いい」出会いか「わるい」出会いかそれは不明だ。

さて、行くと決まり、改めてポーラ美術館を検索。
今回の企画展は「好評で延長」ということなのだが、
フジタの絵は規模縮小されてないよねえ?
ほんとに110点全部見れるのよね、などと猜疑心。(笑)
去年、横浜美術館で「ポーラ美術館展」をみてるので、
常設展には期待していない。
いやだなあ。これも意識のどこかに、「キュウハク」の
模写=源頼朝像の抑圧が作用しているね。
NHKは実物=平重盛像を前面に出して来館を呼びかける。
「作為」があるのがメディアなのに、ヒトはNHKを
こともなく信じる。「隠すために話す」と言ったのはアドルノ
でしたっけ?
まさに「キュウハク」は、模写=源頼朝像を隠すために
実物=平重盛像を押し出している。いやはや。
いかん、暗くなる。意識から追っ払って「いい」ものを
イメージしよう。(笑)
なにせ箱根は20代に行ったきりだ。たのしみ。
それに建物としての美術館にも大いに興味がある。

いろいろチェックして分かったこと。
ポーラ美術館は貸し出しが圧倒的に多い。
去年の横浜以外にも数十回他館の企画に合わせて貸し出しを
している。(リストがWebにあります)
こことか

ここは直リン

かつて僕が久留米の石橋美術館でみた古賀春江も
ポーラからの貸し出しだったのだ。なんと。
石橋美術館といえば、青木繁は東京のブリヂストン美術館の
「青木繁展」に行ってます。全部。
現在、久留米に出向いても青木繁には会えません。
もうひとつ。横浜美術館は「休眠」状態ですな。
「ヨココレ」も12月まではありません。


墓碑銘 沖山秀子

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「週刊新潮」の〈墓碑銘〉は、かかりつけの医院で読む。
今日のは趣向が違う。図書館からバックナンバーを借りた。
4月7日号です。沖山秀子です。

著作権は侵すべからず、です。けどお許しくださいませ。
拡大画像が原寸大であります。


付け加えることはありません。
youtubeから「craving Explorer」なるアプリで
彼女の『summertime』をmp3音源でD/Lしました。
みんな「借り物」ですがしかしこの瞬間から僕に登記される、
と、まあそんな勝手な理屈です。(笑)
ちょっと「死に淫する」きらいがありますが、追悼、です。
音源については詳しいことは不知です。

「茨城県近代美術館」てのがあるんですね。
詳細はWebページでみれます。
知るきっかけは「新婦人しんぶん」(8月11日付)。
以下に記事をスキャンしてます。拡大してどうぞ。



スキャン画像の絵はすべて女性によるものですが、
むろん男性作家も同館の所蔵を中心に出てますね。
フジタもあります。
女性が描く女性の裸体、うむ、経験ないですね。
なるほど。学芸員の観点はいいですよ。
(キュウハクよりいいねえ。笑。)
「性」の違うあちらのヒトのことを僕は何もわからない。
おそらく死ぬまで不知で閉じられるものでしょう。
そんな意味では何か感触を得るかもしれません。

しかしだ、水戸だもんねえ。
上野から北に100キロ以上。震災も受けている。
ちょっと足踏みするね。うーむ。1日がかりだしね。
でも誘惑のポテンシャルをすでに感じます。
同じ距離で南には箱根に「ポーラ美術館」がある。
これも1日かかります。フジタは来年までありますが、
(会期延長で1月まで)
そこがそれイナカ人、たびたび上京はできない。ま、選択ですかね。

ITのヒト向けに蛇足をひとつ。
原稿はA4サイズより大きいので、
7000Uで分割してスキャニング。
Photoshopで「配置」して合成。
合成前の処理のちょっとした違いで色合いが違います。
何処で切ったかがわかります。かえっていいかな。
せんに、九州国立博物館の「よみがえる国宝」について書いた。
この手の古来の日本美術展をみるときに常に思い浮かべるのが
昭和47年(1972年)、東京国立博物館は『琳派』である。
同じ規模で以後100年は見れない、という触れ込み通り、
それは字義通り、豪華絢爛な特別展であった。
宗達、光琳、光悦、乾山、抱一らの国中の作品がそこにあった。
大学生の僕はそれらに打ちのめされ、
以後長きにわたり日本美術の虜となった。
シャシンはその時の「図録」である。
表紙はくすんだ金箔に似せている。
(拡大画像あり)


近頃じゃ図録は買わない。むしろ捨てなきゃならないトシだからね。
それでもいまだに昔の「西洋美術館」やら「大原」やらの図録を
残している。「モディリアーニ展」(85年:近代美術館)や
「フュースリ展」(83年:西洋美術館)など10冊くらいは
処分できずに納戸にある。これらはどうなるのだろう?

ちょっと「懐古」をなさった爺でありんす。(笑)
『琳派』は再現前化が容易にできる。「純粋記憶」として
強固なものがある。図録をみると当時を再構成できるばかりか、
諸力がみなぎってくる。まっことよかったぜよ、となる。

時代は変遷する。九州国立博物館の今回の展示に
そのような諸力の喚起や発動を期待しても、無理なのだ。
時代の実体(本質)は変化する。属性も変化する。
多くを期待しない-それ自体がルサンチマンともいえるが、
せいぜいそんな気持ちで、ここはひとつ謙虚に(笑)、
まったりと美術館を巡りましょうぞ。

事件

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検索にかからないように記述しますので、
ダミーの言葉使いが読みづらいかもしれません。
タ◎タ◎モコが、昨日へあぬーど写真集をだしたそうです。
このニュースが2ちゃ◎◎◎で流れ、そのスレッド中
わがブログ内のソーマイしんじの記事のなかの
彼女のデビュー当時のジェイペグがリンクされました。
後でわかったことですが午前8時11分の出来事です。
ログをみて気づいたのです。
もう何千件もアクセスがあってました。
まあ、かまわないといえばそれまでですがね。

今もこの状況は基本的に続いています。
当のスレッドはすぐに1000を超え、
リンクも消滅したかにみえますが、
そこはネットの世界、炎上は収まらない。
申し訳ないけど404コードを返すことにしました。
これは意地悪でしょうかね?(笑)けど、403であれ
404であれ、「応答」してることになります。
ジェイペグではなく、
ソーマイしんじ記事に当たるヒトがいます。
賢いですね。敬意を表します。

僕のブログ表象なぞ、まことにちんけでしてね、
ドゥルーズがらみで来訪されるお方は極めて少ない。
これがエロがらみだとタ◎タ◎モコのジェイペグを求めて
何百何千とアクセスがある。
妙な気分です。やってくるヒトは、
ソーマイしんじや映画『お引越し』に関心はない。
12歳のタ◎タ◎モコの絵が欲しいのだ
まあ、はやくに収束してほしい。
まてよ、これがきっかけで、タ◎タ◎モコからドゥルーズへの
転換の特異点が生成するかもしれない。
潜勢力はあなどれないぞ。あはは。

閑話休題。
2ちゃ◎◎◎経由のアクセスはこのようにした。
(バックスラッシュは¥マーク)
SetEnvIf Referer "^http://ime\.nu/" ref_ime.nu
SetEnvIf Referer "^http://desktop2ch\.jp/" ref_desktop2ch.jp


deny from env=ref_ime.nu
deny from env=ref_desktop2ch.jp


リファラを断つ方法です。
アナタがタ◎タ◎モコの件で
たまたまこの記事を読まれたのであれば、
僕の愛嬌だと思ってください。(笑)
かのタ◎タ◎モコはモニタを写した絵だから、
よそにはないわけですよね。オリジナルです。はい。
(備忘メモ:FontfaceはMeiryo)
5日は北九州市美術館の「モーリス・ドニ展」をみる。
あんなにたくさん、ドニは子どもの絵を描いていたんだ。
ちょっと驚いた。こちらは納得。

6日は九州国立博物館の「よみがえる国宝」に出向く。
あんなにたくさん、模写・模造を見せられたのは初めてだ。(笑)
神護寺蔵の頼朝像も模写だった。
知らなかったが、7月31日まではホンモノだったらしい。
ちょっと驚いた。こちらはがっかり。

「よみがえる」というのはその意味なのね。
博物館の日ごろのお仕事ぶり・お手のうちをご披露します、
という「特別展」なのである。はいはい。
情報収集はしっかりやって行かなきゃね。自己責任です。


あ、そうだ、「日日屋」(ひびや)。
4日夜は黒崎で「日日屋」を体験しました。
営業は夜9時ごろまで、とネットにあったので、
ホテルにチェックインしたその足で急行する。
8時半を回っていた。デジカメ連れて行くのも忘れて。
味はよかったです。店の雰囲気もいい。ゆったり。
確かにすぐにラストオーダーとなりました。
僕が当日の最後の客でした。
値段もいいです。ほら。ちょっと値上げしたかな?

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