ハイブリッド: 2017年8月 Archives
沼田真佑『影裏』=今期の芥川賞を読む。
文句なしにいい作品。村田沙耶香のときと同じように「受賞者インタビュー」も読む。いつものように選評は読まない。
群像新人賞らしいがこれが最初の作品だそうだ。一発で芥川賞を射止めるとは恐ろしく幸運だ。1978年生まれ。そのころ村上春樹は『風の歌を聴け』で同じ群像新人賞を得る。僕は当時群像を定期購読していたが、途中で読むのをやめた。ぬるーいテイストが好みじゃなかった。(『1973年のピンボール』以降がぜん好きになる)
みなさんご承知のように村上春樹は芥川賞をゲットせず、今やノーベル賞の候補です。あれまあ沼田真佑『影裏』のハナシもせずに。生硬な言葉遣いがあります。本人も自覚しているようです。この一作で終わったっていいくらいうまい。
レンズはこれSuper-Takumar 55mm F1.8という風変わりな一品です。
七尾旅人。僕は不知。です。
それでYouTubeでいくつか体験。「兵士A」の予告編も。
メロディーラインはどれも似ていると感じた。(批評ではなく)
さて「朝日」の新しい企画。このヒトの感受性をやはり「時代」だと思う。僕は岸政彦しか読んでないがどれも、時代の要請に軸足がある。
たしかにYouTubeでは甘く「かったるい」感じにさせられたが、それは僕が時代に置き去りにされた(そして鈍感な)老人であるからともいえる。かつては僕らも同じようなコードを熱く欲望し羨望していたのかもしれない。
有名な「震災風俗嬢」をはじめいくつかをメールで借り受け依頼する。ブログタイトルに表記すると検索でオモテに出る、メロディー甘いとかファンにはすまないな・・。だが朝日のコラムは名を出さないとヒットしない、と考えた。