ハイブリッド: 2011年11月 Archives

朝日新聞=「論壇時評」。高橋源一郎。
「老人の主張 暮らしを変えよう 時代と戦おう」

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深刻な経済危機にあえぐギリシャを訪ねた藤原章生は、
「国がどうなろうが、知った事ではない」とストを
繰り返すギリシャ人たちを「豊饒で無茶苦茶な人たち」
と呼ぶ。いったいどうしてそんなことをするのか。
彼は、76歳の監督テオ・アンゲロプロスに疑問をぶつける。
監督は自らの生涯を振り返りつつ
「いまは、戦争と比べても最悪の時代だ」と答える。
「長く西欧社会は、ギリシャも含め、本当の繁栄を
手にしたと借じてきた。だが、突如それは違うと
気づいた・・・。問題はファイナンス(金融)が
政治にも倫理にも美学にも、我々の全てに影響を与えて
いることだ。これを取り払わなくてはならない。
扉を開こう。それが唯一の解決策だ」
「扉を開こう」とは、「経済が全てに優先する、
いまの暮らしを変えよう」ということなのである。

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実はですね、僕もギリシャ騒動の映像に
アンゲロプロスを想起したのです。
アンゲロプロスはギリシャにいるのだろうか? と。
アンゲロプロスならどうするだろう、と。
いるんですね、ギリシャに。

記事をみて、図書館に『世界』を読まんと出かけた。
が、あいにく今日は休館日で果たせなかった。
ファイナンス(金融)が政治にも倫理にも美学にも・・・
というくだりにハッとするニンゲンがいったい
どれくらいいるのだろう。
そこが「分水嶺」だと気づいているニンゲンが
わが地球上にどれほどいるというのだろう?
わずかなセンテンスだけで、アンゲロプロスの
思考のイメージが伝わってくる。
資本や金融のからくりこそはひとつのドラマ、
ひとつの政策、ひとつの書評に浸透する・・そんな予見を
わたしたちは今こそ立てておかなければならない。
以下はオマケの自炊=スキャン。

B737-800

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B737-800は完璧なモデルとみた。
実にシンプル。実にスタンダード。
TVなし。オーディオなし。
座席、通路は狭い。
けれどこれが飛行機というものだ、と思わせる。
それをスカイマークが使っている。
その組み合わせがいいではありませんか。


行きはWeb割で神戸まで5800円。
今回の大阪行きは学ぶことが多かった。
ひとつがスカイマーク。
加えて「阪神なんば線」。
アナタ知ってます?
僕は知らなかった。2009年3月に開通している。
尼崎から難波に行くのだ。さらに奈良まで行ける。
梅田に出る必要がない。
大阪滞在中に知った。
で、ためしに帰路は大阪難波から
乗り換えなしの17:34発、阪神三宮行きを使ってみた。
(日曜ダイヤです)
18:18に着く。所要44分。
まあ「大阪難波」は「南海なんば」からは、ちと遠いし、
「阪神三宮」からポートライナーまでもね、
ちょっと離れてて、なんですが、まあいいのです。
ひとり旅ではそれも楽しいものなのです。


ルイ・ヴィトンの卵。心斎橋。

岸田劉生展

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久しぶりに大阪に行って来た。
今回の目的はシャシン。
以下は副産物。
(いずれも拡大画像あり)





大阪市立美術館。23日まで。
個人蔵を含め国内に存在するありとあらゆる岸田劉生を
網羅的に出展していた。(ものと思われる)
夏にポーラ美術館でみた麗子もいました。
(左下。横にリンゴのある。)

「岸田の首狩り」というらしい。
彼が数多く手がけた頭部だけの肖像画のこと。
夥しいばかりの知人の「首狩り」。
(そのなかによく知られた実篤もある)
自画像にいたっては2,30枚もある。
一種の「偏執」といえる。

それと、
彼は「卑近美」と称して身近な風景や静物を
数多く描いている。
「卑近美」という概念、いいですね。
そう。そこいらにあるのです。見るべきブツは。
それらを親しく美しく感得して生きていけば
生はそれだけでも豊かで満ちたものになります。





こちらは京都国立近代美術館。始まったばかり。
川西英のコレクションの全公開。
こちらも膨大なもの。

京都では、六本木で一度行った
「ワシントンナショナルギャラリー展」にも。



スキャン=自炊

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新聞広告の下段突き出しで
雑誌や週刊誌を読んだ気分になれますよね。
だけど今回、
分厚い「噂の真相」というべき『文藝春秋12月号』を
スーパーでの買い物のついでにカゴにいれた。


(見出しの拡大画像あり)


まずは尾崎豊の「遺書」を読み、
続いて「真相開封35」。
スキャンダラスだけど、テレビよりましか。(笑)

それはそうと
「書籍が勝手にスキャンされている!」
という自社広告も本誌に1ページ分出している。
それによれば、
「書籍を裁断・スキャンし、デジタルデータにする複製」
のことを「自炊」というらしい。
いや初耳でした。驚き。「自炊」ときたね。
「スキャン事業者という第三者が対価を取り、
本人に代わって書籍をスキャンし、デジタル化するビジネスは、
著作権上、許されない違法行為」

ふむふむ。
個人でチマチマするのは許されるらしい。
代行業者が存在するんですねえ。やりますな。
コレたぶんね、需要がうんとあるんですよ。
だから代行してやってあげますよ、てなるのです。
必要は発明の母ですもん。

写真の色合い

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台所にあった雑誌「きょうの料理」。
昭和61年8月1日発行。裏表紙。
さかのぼること25年以上になる。

当時、この絵はいいなあと惹かれた。
これはコダックだよねえ、とか、中判だな、とか。

いまこうして改めて眺めると、
色合いを好んだのだと思う。
作家の意図はどこか中途半端ですね。
家族写真と思わせているのか、
農場従事者と思わせているのか、
ひたすらストイックな表情の群像には
特別な意味はないのだと思う。
そう、この絵は今のコトバでいえば
「ありえない」絵なのだ。
映画のスチール写真みたいな感じだ。
「ステレオタイプ」ですらない妙にストレンジな絵ですよね。
(拡大画像あり)


CANON 修理検証

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CF差込受けのピンが折れた5DMark2の修理を検証。
新品の16GのCFを入れて撮影。


たまたま車の定期点検でディーラーへ出向く。
待ち時間に、ミセにあった少女コミックを読む。
これって売れ筋なのか。
棚の横には、かの「ワンピース」が揃っている。
一冊読み終えない間に点検は終了した。
5Dも問題ないようだ。

前立腺がんPSA検査

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前立腺がんPSA検査関連の朝日新聞の記事。
(2011.11.1)
「様子見」療法とでもよぶ現在の状況です。
(拡大画像があります)


同じ症状をもってらっしゃる方がおられるでしょう。

僕は2年間で4台から7近くまで上昇しています。
10になったら生体検査を受けようと思います。
新聞の記事の方は最初から検査を受け
「がん」と診断されています。
僕はがんである確立的は33%といわれました。
「検査しますか?」
「今回は見合わせます」
自分の意思で受けませんでした。
生体検査でもみつからないケースがある、と
言われたからです。
前立腺炎もあるのでセルニルトンを
服用してはいます。

2年前の僕の判断、正しかったかどうかは
わかりません。いずれ結果はでるでしょう。
ただしPSA検査は毎年血液検査の項目に
追加して入れてもらっています。
これも、医療センターの泌尿器科ではなく
かかりつけの内科での血液検査です。
待ち時間と医療費の節約になります。(笑)
当然内科医は何のコメントも出しません。
医療センターの泌尿器科に出向くタイミングは
僕が決めなければなりません。

新聞記事にあるガイドラインは
日本泌尿器学科学会のものです。
多少は「政治性」もあるでしょう。
このガイドラインでは6.92の僕は
精密検査を受けることになります。
2年半ほってきたわけです。
そろそろ受けるべきかもしれません。
だけどまあだ受けないでしょうね、きっと。(笑)

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