財津理訳の『差異と反復』(河出文庫)の
これは下巻、第五章 感覚されうるものの非対称的総合
その冒頭2ページである。
ドゥルーズは40歳代半ばだとおもう。
彼がそんな年代だということを考えながら
ぼくは読む。
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自分の意思にかかわらず向こうから波がやってくる。
そしてどこかに連れ去られてゆく。
僕は若い時分から常にそう感じてきた。
ドゥルーズのレトリックなこの2ページは
今も変わらず感じていることと符合する。
世界は、神が計算しているあいだに、「できあがってくる」。