テストステロン

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身体と精神の結びつきについて、
古くはスピノザの『エチカ』に多くを学ぶことができる。
「私たちは、身体の力と精神の力について本当に何も知らない」
とは小泉義之の言である。
両者の間には広くドゥルーズの領野が横たわる。

脳生理学がスピノザの時代に発達していたら
『エチカ』はどう書かれていただろう?
それに「あの有名な人」=デカルトは
松果腺などというものを考えなかったでしょうね。

ののちゃんと先生=朝日「DO科学」。
「インコはなぜしゃべれる?」を読む。
インコは音を聞き、大脳を経由して声を出す。
サルは人間に近いのにこれがない。
だからインコは人と同じ声を出せるのに
一方のサルは話せない。
だがインコもつがいで飼うと言葉はあまり覚えない。
1羽で飼えば相手は人だけだから、
コミュニケーションの必要から声を発する。
うむ。ちょっと感心した。

それともうひとつ。元となるリソースは
「DO科学」とは別だが、テストストロンという
男性ホルモンのこと。
検索結果知識だが、僕にはこの成分が多いのでは?(笑)
・攻撃的・むきになる・領土を侵されることを嫌う。
・親しさの後の冷淡さ・ひとりになりたがる。
・所有欲・欲しいと思ったら脳裏を離れぬズミクロン。

しかしです、
大脳生理学やテストステロンの知見があろうが
「身体の力と精神の力について本当に何も知らない」
ことに変わりはありません。
科学のことを言っているのではないからです。
むしろ「倫理」のことを言っているのですから。
とは言ってもインコの事態やテストステロンのことを
潜在力=変様へ導くピュイサンス、との思いに触発されて
記事にするのでありましょう。

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このページは、が2012年1月18日 09:58に書いたブログ記事です。

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