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ロレンス『黙示録論』

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ドゥルーズの『批評と臨床』第6章に
いざなわれるようなかたちで始めたロレンスの
『黙示録論』を大晦日に読了。
これは若き福田恒存の力技=偉業だと感じた。
福田といえばまあシェークスピアだ。
その福田訳をそっくり使って
高校生演劇=『ベニスの商人』を
やったことがあったなあ。笑える。
若いときはニンゲン何でもやる。
いやちがう、ニンゲンは死ぬまで何でもやる。

ロレンスは『黙示録論』を仕上げて
その2ヶ月後には45歳で死ぬ、とある。
しかも速筆2ヶ月で校了した遺作。
アポカリプスの最終章では
「個人は愛することはできない」と結ばれる。
愛の不可能性を断じ、「私は大いなる全体の一部」
と言い放つ。唐突に「構造」がくる。

そうした最終章は奇異に思える。が何か
ロレンスの衝迫=叫び、不幸を感じ取る。
死を予感していたのではなかろうか・・・
同時進行でロレンス=『アロンの杖』を
読むがこちらは100ページくらいで放棄した。
ちょっと現在には「退屈」が過ぎる。

福田恒存の仕事はすばらしいと思う。
これを残した「ちくま学芸文庫」に感謝。
「訳者が混同したか」と指摘する箇所、(P338)が
ほほえましい。

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