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デカルトの松果腺

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スピノザは「あの有名な人」の「松果腺」を
認めることができなかった。
「あの有名な人」とはデカルトのことで
スピノザが『エティカ』の最終章でそう称している。
「松果体」は実際に脳にある組織だが、
「松果腺」とはみなさんも知らないでしょうね。
僕も知りません。デカルトの図。↓


まあこんなものだそうです。
デカルトは、これが感情を支配していると
断言したのだそうです。
「感情は支配し得ない」とするスピノザには
それは納得できない概念だったのです。
よって第5部冒頭からこれを批判します。

それはそれとして『エティカ』第3部の
「感情の起源と本性について」においては
私たちに生起するあらゆる感情について細かく
検証している。それはほとんど心理学です。
微細に、几帳面に記述されている。
ついつい飛ばし読みをやってしまう・・(笑)
そんな僕ですから、
くだんの「松果腺」は法螺話のように思えた。
途方もない着想のように感じたのだった。
直接デカルトの書物にあたったわけではなく、
あくまで『エティカ』第5部のスピノザの引用を
通して、批判に同調したわけですがね。

以前にも書いたが『エティカ』はドゥルーズや
上野修に導かれて読んだことになります。
しばしばあのぐりぐりの可愛らしい眼をした
スピノザを思い起こします。
よく引き合いに出される『エティカ』最後の
締めくくりのセンテンス。
「とにかくすぐれたものは、
すべて稀有であるとともに困難である」

よってあなたが、スピノザの著書のようには
行かないことを恥じることはないのです。

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