非対称性の美 

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「対称性には内在的に壊れる性質があって、現実世界は対称性が破れたところで実現している。つまり単純な美ではなくて、対称性が破れるということが現実世界を豊かで多様なものにする。」
(「現代思想」6月号=佐藤勝彦)

ヒッグス粒子の関連での発言。
単純に逐語的読解でも、文学的修辞あるいは哲学の概念として受容できます。
物理学に知識がなくともぐっときます。

かの天才アラーキーには「ベランダ定点」、「雲」、それに「朽ちた花」などのシリーズがある。
フツーではシャシンにならないものを撮る。そこに非対称性、非人称性の美がわきたつ。
僕も実につまらないものを撮ったりする。内在的に壊れる美が「ざわざわ」と、たとえば収差への愛着となって発現する。意味のないものの寄せ集め、その平均が日常なんだと考える。
さて。僕のよくやる以下のような広角開放F値=近接撮影は「快感」であるのは疑いないが、それが「美」ではあるかどうかはわからない。w











すべてα7RとNIKKOR 35mm2.8、開放。SILKYPIX現像。補正なし。

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このページは、が2016年6月17日 10:03に書いたブログ記事です。

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