おやすみ神たち

|
いまここにいる私
の隣にいるあなた
はここよりあそこがいい
と言うけれども
あそこにはここにあるものが
ないではないか
(谷川俊太郎 私は王様)

なにもかもいいことはないよ
というのは僕の口癖だ。
それはなかば諦めに似てる。
でも谷川のこれは少し違う。
それは何かな?と会場で思ったもんだ。
谷川のコトバにはどこか「悲痛」な響きがある・・・
こちらからあちらへの「移動」を拒む、避ける。
そこには何か諦めとは違うものがある。

詩人は「痛い夢」をみる。
が、ヨハヒ83歳の彼には、
あそこにあるものは、不要なのだ。
そして、そう言い表すことに、なにがしかの痛みを感じるものなのだ。

このブログ記事について

このページは、が2015年4月23日 16:19に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「アグファ・カラット KARAT」です。

次のブログ記事は「コニカⅢ ヘキサノン」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Powered by Movable Type 4.01

photo pages

photos

地上の夜の天使たち