ベーコンの図録
ベーコンの古いカタログなどがウチにはいくつかある。
(EOS5Dmk2/16-35mm 1:2.8/PhotoshopCS5.5)
①1977年はCNDP(パリ)のactualite des arts plastiquesシリーズ、NO39です。スライドのうちNo.3のPapeⅡ(1951)とNo.19のGeorge Dyer(1969)の2点が欠品。
②1983年の国立近代美術館でのベーコン展の図録
③1972年「みずゑ7月号 NO.810」
④今回のベーコン展の図録
過去の資料に一度も出なかったのがこれだ。(というか①-③のあとに制作されてるわけだから当たり前ですがね)
(EOS5Dmk2/16-35mm 1:2.8/PhotoshopCS5.5)
横1536の拡大画像があります。これは竹橋の最後の部屋にありました。最後の部屋はとても印象に残った。1992年スペインに若い恋人をたずねその地の病院でなくなる数ヶ月前の作品ということだ。圧倒的な作品だ。この記憶を留めておきたいばかりに図録を購入したのです。半世紀にわたって描き続けたベーコンの遺作です。三幅対(Triptych)がそれぞれ198.1x147.6cmの大きさです。図録解説によると、ニューヨーク近代美術館は2003年の増改築時に、「ベーコンの作品を含むいくつかの所蔵品を手放してまで、この最後の三幅対を購入した」とある。
インタビューの映像をみる。60年代? 70年代? ベラスケスの教皇インノケンティウス10世の絵はローマ滞在時にも見に行かなかったそうだ。ベラスケスを冒涜したと感じる、と。晩年(?)のインタビュー記事(図録:メネケスとの対話)を読むと教皇シリーズは腹立たしい、と述べている。ベーコンはまさに生成変化をなし続けた作家だったのだ。そうだろうね、納得。82歳まで現役作家とは恐れ入る。
美を愛するオトコはたましいに触れるものに敏感でかつ弱い。モノが増えるのは困るがいたしかたがない。今朝ほどAmazonから「美術手帖」と「芸術新潮」を発送したとメールがくる。まあこちらの方はご愛嬌と思っている。ああ、でもPM2.5で今日は朝から喉が痛い。当地は現在57だ。OXも基準値を超えている。やれやれ。身体と精神のおのおのがはげしくせめぎあう。