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小林政広

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小林政広という映画作家を知ってるだろうか?

40歳を過ぎてからその道に新規参入。

もとはシンガーだったらしい。

東京出身だが「北海道」ロケが多い。

固定カメラのフレームに出入りする人物、

繰り返し実行されるパンやチルト、

圧倒的な原風景のイメージを繰る。

まだ8本しか撮ってない作家だ。

それらは、こんな作品。(PDF 160KB)

何度か登場する苫小牧、なかでも「勇払」を

google地図で徹底的(!)に洗った。(笑)

R-15指定の『フリック』のクレジットにでてくる

「べんてん鮨」

栄町の「パンとケーキのこばやし」

「BAR27・s」

などなど、そのほとんどが今も現存する。(あたりまえか?)

・・・・・

高田渡が宿の主人だった「天竜館」。

これがなかなか捜せなかった。

PanasonicのStrada(カーナビ)にヒットした。

DVDは2004年製。

その電話番号からググると・・ひっそり、あるじゃない。(笑)

臨海南通に面する「下宿天竜館」の詳細図

2階建の、ノッポの影まで写っている

・・・・・

『幸福 Shiawase』の女のプレハブ=民間風アパートは

『バッシング』のがら空き=市営風アパートの真向かいにある。

(じゃないか?あれは。違う?)

勇払駅舎が文化遺産にみえる。

『フリック』第1章の煙(水蒸気?)を吐く高い煙突も印象的だ。

日本製紙のものか?

いや鉄塔付きで堂々としてるあたりは王子製紙の蒸留塔かな。

勇払の航空写真。煙も見える

地図ではこうなる

・・・

逸脱し混濁した「第3の時間」がたちあがる。

僕の「内在平面」の位相に確実に風景があらわれる。

僕はそこを歩いている・・のだ。

・・・・・

全作品に感じる独特なカメラワーク。

それらは小林が拘泥し指示したものだと思う。

『フリック』のカメラは

(あ、ちなみにフィルムはFujiだ。Kodakじゃなく)

伊藤潔、という人物が担当している。それはそれは独特だ。

が、撮影者は違っていてもカメラワークで目指す強度はほぼ同等だ。

潜在性から出現するイメージを作家とともに

待機しているような気分にさせられる。

・・・・・

「現在の時間の先端」を意識しながら否応なく(?)

見続けた10日間だった。

これこそ冥利というほかはない。

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