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今期の芥川賞、山下澄人=「しんせかい」を読む。

あきらかに有利な状態に今はある。なのならもちろん前回を上回るでしょ、というのはしかし間違いで、むしろ大間違いで、ものごとは便利になり余裕が生まれるほど切羽詰れなくなり堕落する、と、みんなの中にそういう負いの思いがすでに芽生えている時点で、もう勝ち目はなかった、のだけれどそれでもやらなければならなかった。

文体に特徴がある。あるとはいえ、読み進むとそれが自明的で、むしろ心地よいナラティブと化すような気分。
あれ、これで終わり?というような感じで、特に感慨の残る作品とは思えなかった。(あくまでも、僕には、です)
以下もみな、α7sとminilux SUMMARIT 40mm。







山下澄人 しんせかい

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「させられたのは、建てられている最中のここで最も大きい丸太小屋、それは食堂棟と呼ばれていた、の足元に積み重なって層となった、冬の間雪に押し固められて凍った丸太や材の削り屑をツルハシで叩き割り崩してスコップですくい青や緑や黄色の肥料袋に詰めて一輪車で一箇所に集めるというもので、そこには今日から加わったぼくたち五人の他にここで同期生となる人が四人いた。」

文体が特徴的。みたことがない。雑誌(文藝春秋)は今期の芥川賞(第156回)=山下澄人『しんせかい』。手前の文庫本は村田沙耶香『しろいろの街の、その骨の体温の』(タイトルが・・)併行読みしている。
絵はα7sとMAMIYA-KOMINAR。

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