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Results tagged “同一性のこと” from 新地のドゥルーズ

同一性のこと

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ゴヤのLos CaprichosのシリーズNo59と
『光る風』の絵を重ねてみた。


足元あたりは少しずれがあるが中央部は
まるでトレースしたように一致する。
Caprichosは1969年、ニューヨークの
ドーヴァー出版社( Dover Publications)から出ている。
それを使ったのかな。


さてその『光る風』を読みきって。
うむ。さすがに当時の衝迫は感じなかった。
20歳の思惟ではないからでしょうね。
むしろそれが自然ですね。
なつかしさを買いもどしたことでよしとしましょう。

私とは、「私の記憶」ではなかったわけです。(笑)
20歳の僕が、かくかくしかじかを経て
このような定年後の自分に「なっている」という
「同一性」を感得できなかったこと。
それを今更ながら感じましたね。
まさに、彼は昔の彼ならず、です。
まあ、男子三日会わざれば刮目して待つべし、
っていうじゃありませんか。
弟宛のメルヴィルの手紙にも、
自分が何も変わらなかった2週間というものを知らない、
みたいなくだりがあります。うろ覚えだけれど。

つくづく「アイオーン」ですね。
「クロノス」じゃあない。
僕は生き物の一種であり個物なのですね。
存在は野の草花となんら分かつところはない、
そう言い切ってよろしいのかも知れない。

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