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Results tagged “南方仁” from 新地のドゥルーズ

南方仁ふたたび

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『JIN 仁』20巻を完読!(笑)
おおっ!南方センセは再びタイムスリップする。
だが今回はすべてを承知のうえでね。
あちら側=幕末・明治では咲さんと一緒に
橘仁としてさらなる医学の発展に尽くす。
一方江戸から帰った南方仁の現実存在は、
「仁友堂病院」で働く医師だ。
つまり変化し、成ったアイオーンの中にいる。
これは『バブルへGO!!』とまあ同じですな。

さて。
この物語には「器官なき身体」、「リゾーム」、「出来事」、
「パラレルワールド」、「ドッペルゲンガー」など
てんこもりの様態や概念が織り込まれている。
何度も出てくるドクン!は生成への「卵」(ラン)だ。
なによりうれしいのは、希望や情に満ちた医療の世界がある。
ドゥルーズやスピノザと並行して読まれるがよろし。(笑)

南方仁

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JIN(仁:村上もとか)の南方仁外科医師は
クロノスとアイオーンを同時に生きる稀有な生物である。
彼は現象の理路の中にいる。理路を操作することもできる。
原因が脳内の奇形腫であるらしいことが象徴的だ。
138年前の幕末にタイムスリップした南方先生も
現象のよってきたる理路を問う。当然です。
特異点は今や彼の全身を蕩尽してしまった。
世界が文字通り彼というモナドに殺到したのです。
問いを立てずにおれましょうや?

僕たちは現働的な生の中心で、この生はかつて誰かに
生きられた、という感覚をもつことがある。
さらに自己を含めて誰かの未来を生きようとしている、と
感じることがある。
よって一般存在論、現象、特異点、個体化、諸差異・・・
それらについてなお問いを立て、解を尋ねることを
断念してはならないのです。
いえいえ、それは十分わかってはいるのです。
「ドゥルーズの転回」を言挙げなさる檜垣先生は
実にまっとうなことをなさってるのです。
「リゾーム」の一言で済ます僕が怠慢なのでありんす。
南方先生、そっちでがんばってくださいよねっ!

「表現される世界は、述語のセリーがモナドに内属するように、
モナドの中に実在する。けれども神が創造するのは、
モナドというよりは世界であって、表現されるものは、
表現と混じり合うことなく存立するか存続する。」
(ドゥルーズ『意味の論理学』小泉訳。第16セリー)

左は1984年の臨時増刊号、右は「JIN 仁」第1巻

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