" href="http://hisaaki.net/mt/cgi-bin/mt-search.cgi?search=8cm&Template=feed&IncludeBlogs=2" />

Results matching “8cm” from 新地のドゥルーズ

Hektor2.8cm F6.3

|
α7RとHektor2.8cm/F6.3。











初代オリンパス・ペン(1959年)についていたD.Zuiko 1:3,5 f=2,8cmを抽出しeマウントに改造したレンズです。知人工房作。
APS-CのSONYαカメラと相性がよく映りも秀逸です。F5.6あたりの固定絞り。













当サイト紹介のレンズを使ってみたい、譲って欲しいと思われる方は、



までメールください。工房主と相談してお譲りします。
(メールアドレスは画像です、コピペできません)

ライカ Hektor 2.8cm α6300

|
α6300とHektor 28mm。









初代オリンパス・ペン(60年代)についていたD.Zuiko 1:3,5 f=2,8cmを抽出しeマウントに改造したレンズ。それを6300に付けたシーンです。知人工房作。固定絞りでだいたいF5.6。ヘリコイド付き。



以下はこの組み合わせで。スナップはすべて置きピンです。















Hektor f=2.8cm 1:6.3

|
ライカレンズをもっと使わなきゃ。α7sとHektor28mm6.3。







一月も終わるか。
朝井リョウの『何者』を読んでいる。この間読んだ寂聴は1922年生まれ。朝井リョウは1989年。その差67年。で、記念撮影。
色補正なし。色合いやたっぷりとした立体感などたぶんあんなふうになるだろうな、と予測ができる。α7sとオリンパス・ペン抽出=M42改造の2.8㎝/3.5。いいレンズです。



「漢字をひらがなにする、たったそれだけのことで何者かになれた日々は、もう遥か昔のことのようだ。」(文庫版P60)
あはは。
α7RとM42改造のNIKKOR28mm F3.5。



F5.6くらいだったのかな、最奥の雪山に合わせた。最奥等倍は









ところで。山田錦の横は工房作のPEN、Olympus D.Zuiko 1:3.5 F=2.8cmです。



くしくも画角と明るさが同じです。でもハーフ用のレンズ。これで撮ると(山田錦の横がM42改造のNIKKOR28mmです)

α7sと(おそらく60年代初代ペン)Olympus D.Zuiko 1:3.5 F=2.8cmです。レンズは工房抽出の28mm。固定絞り。ヘリコイド付き。
うん、いい。シャープですね。今日から石原10年日記に移行するんで、封切りの前のスナップ。
ウチは老々介護、障々介護の家庭事情がある。できるだけ前向きに、外の空気に触れて生きてゆきたい。

 お詫び:入手時の設定のまま7sを使い、カラーバランスが不自然です。(色温度が低い)
「色味」やカラーバランスについての記事は全面的に撤回します。
「設定リセット」を施して現在は正常に撮影できています。申し訳ありません。

////////////////////////////////////////










(α7s/Hektor 2.8cm 6.3)

 α7s来たる。夕刻を待ち外に出る。
ヘクトール Hector 2,8cm まとめファイルをLightBoxで記述してます。別窓で開きます。
上が昼間(5枚)。下が夜間(4枚プラスおまけ2枚)。
LightBoxを最新バージョン2.7.1にする。昨日からこれにハマる。スクリプトを自分の好みにするのに2日もかかった。ふぅ。爺ぃもアタマがかたくなってるw。
よりスタイリッシュになる。




(α7R/Hektor f=2,8cm 1:6,3 拡大画像ありwidth=1472)

 ヘクトールでの日中屋外。α7Rとヘクトール2,8cmの組み合わせについて気付くことがある。周辺落ち込みはモノクロ活用であれば気にならないレベル。カラーだと紫色に染まってちょっと使えない。これが屋内では周辺落ち込みはあるものの紫に染まることはない。カラーでもいける。やはりカメラ構造上の内面反射があるものと思われる。今後は改善されるかもしれない。だがヘクトール2,8cmの描写の良さはモノクロだけでも十分満足できる。

 (α7R/Hektor f=2,8cm 1:6,3 拡大画像あり)

 博多アミュプラザにあるHYSTERIC GLAMOUR=ヒステリックグラマー。ヘクトールでカラー。屋内では周辺も出る。色温度を2850Kに落とす。1937年当時、設計者はこのような事態を想起だにしてはいまい。この絵はまさに「生成」されたものだ。デジタルカメラや現像アプリケーションとの組み合わせ(アジャンスマン)が事件となった事例。 驚くほど精密に描写されてある。ニンゲンの知覚を超えている。奥の壁の襞まで写り込む。これが概念の革命でなくてなんだろう。無数の組み合わせの中で選択をする。この絵は場所が特権的であるのではない。諸機械の組み合わせが特権的なのだ。こんにちではおのおのがたったひとつの即自的で単独、非人称的なアートを提示できる。その「特異性」は驚嘆に値する。
 ヘクトール2.8cmは屋内の暗さをものともせず写し取る。ぜひ拡大してご覧あれ。於:博多。


 (α7R/Hektor f=2,8cm 1:6,3 大きめの拡大画像あり)
 砧公園の中にある世田谷美術館に桑原甲子雄を訪ぬ。「桑原甲子雄の写真 トーキョー・スケッチ60年」。世田谷は学生時代にバイトでうろうろしていたので懐かしい。あのころ恵比寿からバスで世田谷一帯に向かっていた。当時、恵比寿駅東口は降り立つと何かしら寂しげだった。バイトがイヤでそんな印象があるのか。


 (α7R/Hektor f=2,8cm 1:6,3 拡大画像あり)

 世田谷は広い。高級住宅と雑駁としたアパート群のエリアがあって、それは截然と区分されていた。それも僕の若い記憶に過ぎないのだが。

 (α7R/Hektor f=2,8cm 1:6,3 拡大画像があります)

 東京滞在はあいにくオバマ氏の来日と重なった。いつも使う上野浅草口のコインロッカーもこの通り。午後8時。暗いなか改札口に急ぐ人が1/60秒の中に浮かび上がる。ISO2500。右端には階下から上がって来る人物もそれなりに写り込む。広角の開放F値6.3、夜間、中景…いわゆるピントを追い込むという技はない。それでも貼り紙の文字がしっかり読めるではないか。手を加えずに現像したものを品質85のweb用保存。むろんjpegです。それでもこんな具合です。



 脱帽です。
で、これをFUJIの画彩(かっさい)にプリントしてみました。(プリンタは5V)暗部も出ています。これ自体は、Xenonの50mmで撮影してます。


 (α7R/Schneider-Kreuznach Xenon 1:1,9/50 拡大画像があります)
 活躍してくれた機材とSuica。レンズは Hektor 2,8cm 1937年製造。脇のレンズは 知人の手になるM42マウント改造のCOLOR-ULTRON 1,8/50。


 (NEX-7/CONTAX T3 Sonnar)

 以下はヘクトール Hektor 2,8cm で撮影したもの。花園町。新宿ゴールデン街。コントラストが強くてもライツはつかむ。芯がある。近場は別として風景は置きピンでいい。







 告白(?)するがゴールデン街の撮影には許可がいる。僕は光を求めては人影のないこの時間帯(10時前後)に来る。申し訳ない。旅の恥はかき捨てとばかり横着な態度だ。今回はどうしてもヘクトールをフルサイズで使いたくて出張った。ヘクトールをフルサイズで使ってみて本当に感動する。改めてこの町とこの「通り」に感謝します。(クサイ告白かな?)
 新宿歌舞伎町。朝九時半。ヘクトールを使う。朝の光を「らしく」捉えてくれる。(拡大画像アリ)


 (α7R/Hektor f=2,8cm 1:6,3)

 100パーセントの中央部分。ガード付近の人物が見れる。

バルテュス展 COLOR-ULTRON

|

(α7R/COLOR-ULTRON 1.8/50)

 テレビで明日からのバルテュス展のことが話題になっていた。僕の部屋の壁にも、後援する朝日の両面記事や一面記事がピン留めされてある。混むだろうなあ、と思いながらも出張ることにしている。あわせて、持ち出すカメラやレンズの選定をずっと悩んできた。ホントに悩んだがやはりα7Rにした。メインレンズはCOLOR-ULTRON 1.8/50と決めた。理由はいろいろある。僕の気分に合う写り。それとM42のヘリコイドマウントで思いっきり寄ると、遊べる。極端に寄ると絵のように四隅が焦げるが。
 別にライツのヘクトール28mm/6.3を候補にしている。これはモノクロ専用で、ライカの芯の強い描写を手に入れることができる。この場合、ISO3200が作画上ノイズ除去の上限だと自分なりに決めている。(例外もある)


(α7R/Hektor f=2,8cm 1:6,3 1/60sec ISO3200)


(α7R/Hektor f=2,8cm 1:6,3 1/60sec ISO1250)


(α7R/Hektor f=2,8cm 1:6,3 1/60sec ISO3200)

 ともかくEOSにEF16-35mm2.8やEF24-70mm2.8をつけて出ることを今回はやめる。一度断念してみよう。APS機もない。さてどんな街歩きになるのだろう。

NEX-7 GR28mm改造

|

 暖冬=1月4日のこと。昼ごろNEX-7にGR28mm改をつけて近くの漁港を散歩。波止場にはいろんなブツがころがっていてたのしい。GR28mmはα7RにつけるのもいいがNEXでもいい。換算44mmというのもお手頃。Hektor 2,8cm/6,3では接近はできない。GR28mm改の出番だ。


(NEX-7/GR28mm改/SILKYPIX)

 これをハードコピーで処理するとこれがまたおもしろい。デフォルトでこうなる。

 ソニーのILCE-7Rを先行予約でソニーストアから入手。11月15日発売日に着く。さっそくHektor f2,8cm を付ける。が、NEX-7のようなMFアシストはできない。「ピント拡大」というのがある。ピント拡大時間を「無制限」に設定する。少しステップを踏むが慣れるしかない。

 その機能を使ってのヘクトールHektor f2,8cm である。ライカⅢf にトライX を巻くような気分になる。ちょっとうれしい。ヘクトールはモノクロフィルムで(というかトライX で)本領を発揮するレンズだとおもう。設計はシンプル。僕の個体は1937年製造で当年76歳ということになる。α7Rは僕にとっては、待ちに待ったL型レンズのためのフルサイズミラーレスなのだ。


(α7R/ヘクトールHektor f2,8cm 1:6,3/Image Data Converter)

ヘクトールhektor 2,8cm

|

 赤エルマーのことを「表象」していたらばせんだって博多のスタバでのヘクトール28mmのことを「表象」したくなった。(笑)。

 暗い場所でのあかりをつかむのはライカレンズのお得意とするところ。その見本ともいえるような絵だと思う。開放は6.3ですが、これが暗部に強いのですねえ。驚きます。レストランの窓際で向かいの人物をポートレートするにもいいのです。ⅢfでトライX1/60secあたりで撮れればラッキーです。テーブルの向こうはきれいにぼけます。

 さてじゃあこちらはNEX-7のヘクトール。ISO1600。上は1/20sec。下のは1/25secです。現像はPhotoshopCS5.5のノーマル現像。Web用に保存。画質85です。シャープネスなどの処理なし。1536*1024です。

(NEX-7/ヘクトールHektor f2,8cm 1:6,3/PhotoshopCS5.5)

ヘクトール28mm

|
SILKYPIX モノクロ2の現像。
NEX-7/ヘクトール(Hektor)f=2,8cm 1:6,3です。
17時35分,ISO1000,f6.3,1/60sec。
NEXの周辺光量補正をON。
拡大画像は横1800あります。



次なるはISO6400,1/100secでの撮影。
拡大画像は横1000です。
夜間の闇で周辺光量も関係ないか。
PhotoshopCS5.5でのノーマル現像。


属性 様態 効果

|
三菱地所アルティアムの会場は狭い。
それを塩田千春は工夫して使っていた。


(NEX-7/Hektor f=2,8cm 1:6,3/ISO3200)

パンフの装置とはちょっと違うでしょう?
スペースの狭さで新たな線が生じる。
属性が変われば様態も変容する。
効果、といっていいだろう。

少し蛇足を・・。
「書くことは逃走線と本質的な関係にあるのかもしれない。
書くこと、それは逃走線を描くことである。
逃走線は想像的なものではなく、人は逃走線を辿るように
まさに強いられている。
なぜなら、エクリチュールが私たちを逃走線に引き入れ、
実際に私たちを逃走線に乗り込ませるからである。
書くこと、それは生成することである。
とはいえそれは作家へと生成することではまったくない。
それは別のものへと生成することである。」
(『ディアローグ』ドゥルーズの思想 江川+増田訳 河出文庫)

アナイス・ニン

|
キキやココ・シャネルとならび、
「25人の恋人たち」(1985年10月 「ユリイカ」)には
アナイス・ニンも登場する。書いたのは秋山さと子だ。
そのアナイス・ニン特集『水声通信』no.31の
ヘンリー・ミラーとの往復書簡を読んで
よほど購おうかと思った。
ここに水声社の目次画像があります。


先の秋山さと子の内容も興味深いが、
『水声通信』no.31のふたりのやりとりにそそられた。
表紙もいいしね。(検索すれば出ます)

さて。
この日はⅢfにトライXをつめて、
ヘクトール28mm/Hektor 2,8cm 1:6,3を取り付けた。



(NEX-7/アンジェニューAngenieux 28mm)

ヘクトール28mmもバルナックに付ければ安心して(!)
使える。(M5に付けると距離の刻みが実際と合わない)
室内でもF6.3で1/15秒で撮る。

表紙、っていえば、ジュンク堂でNEX-7を使って
遊びました。



一番下、諏訪敦の『どうせなにもみえない』のモデル。
これは松井冬子そのひとじゃないかな?
中身はみてないけど・・。
結局この日は「現代思想」6月号を購って帰る。
特集「尊厳死は誰のものか」。

大村市 白鳥の雛

|
白鳥の雛、その三日後。
NEX-7/ヘクトール28mm/Hektor 2,8cm 1:6,3です。
ライツの1937年のレンズです。
周辺光量が落ちます。モノクロ動画。約2分。
途中からは腕を出してノーファインダで撮る。
パパはさっさと行ってしまうが、
ママは雛に合わせてゆっくりと。さすがだ。



(備忘メモ)
NEX-7はAVCHDなのでそのままTVでも見れる。
動画はAny Video ConverterでNEX-7のMTSファイルを
384x216に手動指定でFLVに切り出した。
輝度-5 コントラスト+20 彩度-100で処理している。

午後6時半です。
残った卵は孵化しないのでしょうね。



駅、空を飛ぶ夢

|


シャシンは13:30博多発東京行き「のぞみ」。
阪急博多=鼎泰豐から見た風景。
散見する点光源は室内灯の反射。
NEX-7/ヘクトール28mm(Hektor 2,8cm 1:6,3)です。
周辺光量がガクンと落ちます。

駅や空港は文句なしに好きです。
寓意の宝庫です。シニフィアンが連鎖する場所です。
思いつくままのイメージ(連想)は、
離脱。新しいトポス。飛行。発見。現在と過去。
惜別。恋人。性愛。不安。再生・・・。

空を飛ぶ夢を見たことがない、というヒトは
少ないのではないでしょうか?
僕は若いときから何度みてきたことか。
フロイトはそれを「タカイタカイ」の記憶と
考えたそうです。(新宮一成「夢分析」)
新宮一成は人生の新しい段階にさしかかるとき、
とみています。そうかも知れません。

そういえば、「マイムマイム」の哀切も
僕にはおなじ場所のような気がします。
あれら、「コロブチカ」や「オクラホマ・ミキサー」の
メロディには転調(移調?)の箇所があります。
またテンポが急に速くなったりします。
転調は離脱であり飛行そのものともいえましょう。
飛行が安定せず、地上に落ちてしまいそう・・
そのとき夢の中では「テンポ」を上げようともがきます。

「タカイタカイ」の喜悦はいつまでも続くものでは
ありません。強制終了の不安があります。
好きな女の子はダンスの輪のずっと向こうにいる。
それらは哀切なイメージです。

ヒトであるかぎり分有してしまう属性があります。
駅にも「マイムマイム」にも連綿と続くシニフィアンが
存在するのは当然で、類型的ですらあります。
映画や歌に繰り返し出現する駅、空港。
50年経っても学校で続けられるフォークダンス。
少々クリシェに過ぎはしても、
そこにはニンゲンであることはやめられないという宿命が
襞の中に織り込まれていることを示しています。
国体道路。天神南からキャナルあたりまで。
この路線はあまり使わないのだが。
途中、春吉橋で「ウコンの力」を入れようとパン。(笑)
だがうまく入ってない。
NEX-7/ヘクトール 28mm/ Hektor 2,8cm 1:6,3です。
コントラストを少し。



博多阪急の鼎泰豐も1時半を過ぎると空いていた。
デザートに「仙草ゼリー黒蜜きな粉」を試す。

西瓜糖の日々

|
30歳くらいの「わたし」が
住んでる土地「アイデス」、友達の「チャーリー」、
両親を食べてしまった「虎たちのこと」など24の項目(?)に
ついて「あなた」に語る・・そういう書割になっている。
それがブローティガンの『西瓜糖の日々』(藤本和子訳)。
絶版になってたものが今世紀になって復刻される。
そんなわけで図書館にも文庫はないのでしょう。
(以下『西瓜糖』と省略します)

『西瓜糖』は『ドゥルーズ/ガタリの現在』所収のサドッホの論攷、
「言語の流体力学-指令語の射程について」で知った。
そこには「ブローティガン効果」とあった。
『西瓜糖』をジュンク堂で読んでしまおうと目論む。
だけど54ページからの「算数」に少し触れて、
購うことに決した。
物語は「夢」とみていい。
しかしそれはそのとき『夢分析』(新宮一成 岩波新書)を
一緒に購って同時進行で読んだ僕の勝手な解釈ともいえる。

虎たちは「わたし」の両親を食ってしまう。
9歳の時だ。

「おまえの親たちを殺して食べてしまったことについては、
心からすまないと思っているんだよ。でも、わかってほしい。
おれたち虎は悪ではないのだ。ただ、こうしなければならないのだ」
「わかったよ」とわたしはいった。
「算数おしえてくれてありがとう」
「なんのなんの」虎たちは行ってしまった。

両親を食われた虎に算数(九九)を教わるわたし・・
なんという拡散か。これは現働的な様態ではない。夢だ。
さて。昨日のこと。
たまたまNHK-BSで(ワールドニュースのようだった)
子供が枯葉を食べる場面を目撃した。
食料がなく、枯葉を揉んで食べている。
その深刻さを報じた後、「次です」とキャスターは転じた。
「次」はエリザベス女王在位60年記念とやらの
豪華で晴れやかなニュースであった。
夢であってほしいが、こちらは現実的な様態である。
虎:算数=飢餓:記念祝典
僕の目の前で並列に展開されたふたつのことがら。
虎:算数より飢餓:記念祝典の対比のほうがすごい。
酷薄さにおいては、小説よりメディアの方が強度がある。



(NEX-7/ ヘクトール 28mm/ Hektor 2,8cm 1:6,3)

新宮一成『夢分析』

|

以下は新宮一成『夢分析』の最終章から。

/////////////////////////////////////////////////////

ある一日の記憶は、その夜の夢の中で断片的に再生される。
一日の記憶がこのように「日中残滓」として夢の中に
収納されるということを鑑みれば、われわれは、
朝ごとに、あの世に生まれ変わり、昨日のこの世を
夢の中に置き忘れてくるという言い方ができる。
さらに続ければ、昨日のこの世は、実は一昨日のあの世で
あったと言える。
眠りと覚醒の交代は、われわれの心の中に
生まれ変わりの感覚を生じさせている。
こうして「現実」としてのこの世は、夢の奥の奥まで
さかのぼらなければ見つけられないものになる。

/////////////////////////////////////////////////////

4日まえのことだ。ジュンク堂で、
ブローティガンの『西瓜糖の日々』と
新宮一成の『夢分析』購って読み始めた。
今日それらを読み終えた。
読みはじめ=土曜日=於「シアトルズベスト」。
読み了え=水曜日=於「シアトルズベスト」。
なまけものの僕にしては速いペース。

さて。
『西瓜糖の日々』と『夢分析』の両方を読んだヒト。
少ないとはいえいるには違いない。
その人たちと僕は、たぶん近い場所にいる。
2冊は確かに特別の書物だからだ。
それらを自覚的に(事後的な気づきとしても)選択して読む、
となれば、やはり特別のヒトなのだと思う。

僕の新宮一成体験は以下の4冊です。
成立順に
1.1989『無意識の病理学』-クラインとラカン-(金剛出版)
2.1995『ラカンの精神分析』(講談社現代新書)
3.2003『夢分析』(岩波新書)
4.2004『精神分析家に人は何を語りうるのか?』(大航海No.51)

何度も読み返してぼろぼろ(バラバラ)になった新書。
ドゥルーズ哲学がどうあろうと、僕はこれらを手放せない。
それは僕固有の属性なのだ。僕の内在なのだ。
それこそ「体内空間」なのだ。(笑)

『西瓜糖の日々』を『夢分析』と同時並行で読む。
それかあらぬか『西瓜糖の日々』が夢の語らいのように
読めてしまう。不思議な体験だった。
鱒と水中の墓、これは夢解釈の対象になる。きっと。
そういえば、インボイルもマーガレットもポーリーンも
いや人物のみなが、夢のなかの「あのひとたち」のようなのだ。



(NEX-7/ ヘクトール 28mm/ Hektor 2,8cm 1:6,3)

ヘクトール28mmフード

|
Walzのフードはヘクトール28mm (Hektor 2,8cm 1:6,3)に
フェイクなフードとして使える。
Daiwa(ダイワ)てのもあって、こっちのほうが
内径36mmカブセがカチッとくる。
けれどこのWalz(ワルツ)も、かしめれば使える。
こっちがカッコいいかな。
シャシンは、NEX-7にL39アダプター/ヘクトール/Walzです。



(EOS5D/ビゾ65mm F3.5 Elmar)

ピントリング=最短=Walzロゴにすれば
フードを動かしてピント合わせが直感的にできる。
Walzは150円で入手。いい買い物。

ドゥルーズ 自己享楽

|


(SONY NEX-7 Hektor 2,8cm/6,3 拡大画像あり:久留米)

self-enjoyment=自己享楽とドゥルーズが呼んだもの、
それについてはアガンベンが触れている。
(「人間と犬は除いて」現代思想 1996)

僕たちが手に入れたいと切に願うのは
「責務」を達成する充足感ではない。
花や牛すらも観想するのであれば、
どうして僕たちが観想しないでいられようか?
自らを観想し享楽することは
ヒトの第一の命題なのだ。
哲学をすることと食すこと、
哲学をすることとレンズをこねくりまわすこと、
それらは同じトポスで論じられねばなるまい。

Zeiss Tessar2,8/40

|
テッサー(Tessar)型のレンズは
ツァイスイコンやローライに使われている。
ここでわかります。
そういえば、
ライツのヘクトール2,8cmもテッサー型だ。

さて以下の絵。
(拡大画像あり)



Ⅲfに付けているレンズは
Zeiss の Tessar 2,8/40 です。
知人から借りてきました。
これは知人の手でLマウントに改造されてます。
当然ながら(?)距離計連動はありません。
距離は目測、勘です。
さらになぜか絞りの数値がありません。
刻みはあります。
開放横が4→5.6→8 という風に想像してます。
たしかコンテッサについていたものだそうです。

このレンズだと思います。

露出計とⅢfで外に出て10枚ほど撮りましたが、
まったく自信なし。現像してみなければわからない。
だけど、Lマウントときけば、
まずはバルナックにつけてフィルムで撮ろう、
と考えるのが人情です。(笑)

一応、以下はNEX-7に取り付けての動画です。
生活音が混入してますがご勘弁を。
フードがピントリングに改造されてますので
そこはとても使いやすい。



(拡大画像なし)

ライカⅢf /Hektor f=2,8cm 1:6,3 /Tri-X
(ヘクトール28mm f6.3)

その透過原稿スキャンです。
GT-7000U / GT70FLU2。
取り込み時は補正しない。

コマ両端のスリットを入れています。
以下は備忘メモ。
①周辺光量の落ち込み。とくに右側。
②バルナック型のスリット。一定。細い。
③長崎。道ノ尾交差点歩道橋より西海側。

暗室作業

|
何年ぶりかの暗室作業。ウチの近くのキタムラにはトライ-Xは置いてない。で、ネオパン400 presto。ライカⅢf とElmar5cm/f3.5。SEKONICで測って、1/1000秒・最小絞りで。Elmar5cm/f3.5個体は最小絞りは18。それで全部通した。近くの場所で約15分間、36枚。D76で8分現像(20度)。暗室タイマーが不調で途中で針が震え出す。アバウト8分。薄く仕上がる。成功とはいえない。
プリントは63mmの引き伸ばしレンズ。F8。フジのカビネに小さく焼くと高さ160-170mmあたりは1-2秒で済む。コマによっては露光が大きくはずれる。(拡大画像なし)


(NEX-7,SUMMICRON-R 2/50 mm)

絵自体はアダプタを使ってNEXにSUMMICRON-R 2/50をつけて撮る。
もうひとつ。(拡大画像あり)



このⅢfにもネオパン400 prestoを詰めている。レンズはHektor 6.3/2.8cm 。1938年のレンズです。楽しみですな。今日はこれで天神に出る予定だったが、雨で断念。もう3月だ。

photo pages

photos

地上の夜の天使たち