レンズグルメ: 2014年1月 Archives

Elmar f=5cm 1:3,5

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 Elmar f=5cm 1:3,5(赤エルマー)での定点観測。1/29の18:20。1/60sec,F8,iso4000。SILKYPIXモノクロTYPE1の現像。PS5.1でWeb用保存(品質85)。


(α7R/Elmar f=5cm 1:3,5)

α7R/FUJINON 1:1.9 f=4.5cm

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 FUJINON 1:1.9 f=4.5cm による定点観測です。拡大してご覧ください。






(α7R/FUJINON 1:1.9 f=4.5cm)

 絞りはアバウトf8。SILKYPIXデフォルト現像TIFF保存。Photoshop CS5.1にて拡大画像は横1840pix、サムネールは368pixにして品質85でWeb用保存。3枚共通の処理です。
 (上)16:39、1/1000、ISO100。(中)17:36、1/160、ISO100。(下)18:00、1/60、ISO1600。なかなかのレンズです。ウワサは本当なのでしょう。(中)の絵には少しブレがあるか。(下)は橋の街灯が点くまで待っていたが寒くていったんウチに戻り、中に着込んで再度臨む。
 フジカ35EEについていた FUJINON 1:1.9 f=4.5cm の作例。1月25日の18:10p.m.です。普通は手持ち撮影はない状況です。この場所も定点観測地点のひとつ。今日はいつもと雰囲気が違うと感じ足を運ぶ。この絵で、f値はアバウト5.6、1/60秒、ISO=5000。ピントは無限遠ではなく小さな橋のところです。SILKYPIXのノーマル現像です。TIFF現像後、Photoshopで解像度を変えWeb用保存。カラー調整などの他の処理一切なし。ですからα7R=フィルタレスの極限を試してみてると思っていい。拡大してみてください。

 満を持して、いきものがかりの「とってもええぞう2」を購入。(笑)。撮影はα7R/FUJINON 1:1.9 f=4.5cmであります。f5.6あたりかな。距離65cmほど。中央部分の100%拡大図も。





 「とってもええぞう2」はブルーレイ版です。かれらのPV全集です。かつて「YELL」のPVをネットで拾って見たときの感慨を大画面で味わおうと思いましてね。シャシン(映像)がいいんですよ。
(以前YELLについて、ここで記事にしてます。)

 (追記)「YELL」のモノクロバージョンが入ってる。中学生のフォトジェニックなシーンだけをモノクロで仕上げているのだ。ふむふむ。このPVは(このPVだけか?)シャシン屋のアンテナに響くようにできている。僕が欲しがるわけだ。絡めとられてますな、僕は。まさに「リゾーム」じゃ。

color ULTRON 1,8/50

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(α7R/COLOR-ULTRON 1,8/50)

  (上図)フォクトレンダーのCOLOR-ULTRON 1,8/50で絞って撮ってます。このマグカップはソニー・クリエイティブ・プロダクツの製品のようです。TOPTIP SPIRITSというお洒落なロゴが入ってます。1984年 MADE IN JAPAN ですが、検索しても出ません。ですからアナタもはじめて見るのではないでしょうか? いつ頃からウチにあるのかわかりません。ずっとありましたから。後方の大黒天の貯金箱なんて幼少のころ、慶応元年生まれの婆様からもらったものです。(笑)天下一品です。(下図)は開いて撮ってます。スタバのマグ。落として取っ手が欠けました。で、雑物入れに転用です。マグカップのハナシなのかULTRONのハナシなのか、不明ですが、タイトルはULTRONにします。拡大してごらんになってください。

Super-Takumar 1:3.5/35

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(NEX-7/E1.8/35 OSS)

 上の絵はα7RにペンタックスのSuper-Takumar 1:3.5/35を付けたものです。(ブレてます)。これも譲り受けの個物です。ペンタのこのレンズも秀逸です。名レンズでも個体差というのはありますからね。この個物は見事です。以下、作例。




(α7R/Super-Takumar 1:3.5/35)

 (上)定点観測です。雲もなく光源にも乏しく殺風景ですが作例実写ですのでご容赦を。F8(orF11)です。(下)手前の綱にピントしてチルトアップで構図を持ち上げてます。F5.6です。今日はPM2.5もひどくはなくて温かい一日でした。これらは夕方4時を過ぎたあたりです。

color ULTRON 1,8/50

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(NEX-7/E1.8/35 OSS)


(α7R/color-ULTRON 1,8/50)

 (上図)フォクトレンダーのcolor-ULTRON 1,8/50は1970年代にシンガポールで生産されたのだそうだ。"Carl Zeiss Planar 50mm F1.8 Made by Rollei"と双子の兄弟なのだそうだ。プラナーがウルトロンをまねたというが真偽はわからない。でも個物の前キャップがRolleiであるところをみれば(見にくいかな)権利はRolleiにあったのだろう。そういえば譲り受けの時、知人は前キャップは純正ですと話していた。不思議に感じたが、事後調査をすればなるほどそういうわけなのだ。個物はとてもきれいなものだ。で、いつもの作例。(下図)ヘリコイドで寄る。撮影のオブジェはあの"Carl Zeiss Sonnar 1:2 f=85mm"です。中を覗いてみる。ニュートンリングのような模様=「バルサム切れ」があるが撮影には関係がない。レンズ刻印にピント。ノートリミング。いやはや。これも(ULTRONのこと)とてつもないレンズです。もろもろの線が織りなす点に出来事があり、深夜にこの絵が産出された。ところでこれらの表象をアートだと感じ、共感できるニンゲンがはたして世界に何人いるのだろう?(笑)

Componon 引き延ばし用

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 シュナイダーのコンポノン(Componon)というレンズを知ってる方は少なくないと思う。知人=名工は僕のためにこんなふうに改造してくださった。


(NEX-7/E1.8/35 OSS)

 1:4/35 はハーフサイズ用の引き延ばし用レンズなんだそうです。ライカ判のレンズよりはるかに小振りですね。これも
世界に一つと思えてしまう。(まさしくそうかもしれないし、そんなことはないかもしれない)。ライカLマウント。絞りもついてます。では作例。鴨がいます。山の鉄塔も写ります。(上)




(α7R/Componon 1:4/35)

 上はf11、下はf8だったと思う。四隅に少しケラレあり。解像度はとてもいい。下の絵の中央部100パーセントです。拡大してみてください。SILKYPIX現像。Photoshop web用保存 品質85。他の処理なし。

T3 Sonnar 2.8/35 改

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 久留米。ちょっと街中に入ると店仕舞いが目立つ。どこそこにある珍しくない風景だ。



お昼はここで食べる。ハンバーグ屋さんだ。



そういえば昔はここでもハンバーグを食べられた。移転。


(α7R/Sonnar 2.8/35 改)

スコパロン35mm SKOPARON

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 SKOPARONでのテーブルフォトです。開放3.5、前後のボケ。ISO6400、1/60秒。


(α7R/SKOPARON 1:3,5/35 改)

 ついでにもうひとつ。


(α7R/SKOPARON 1:3,5/35 改)

FRONTAR レンズ

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 GOERZ FRONTAR D.R.P. というレンズのことをご存知ですか?(笑)。1920年代とか1930年代とかのボックスカメラといわれるモノについていたレンズのようです。カメラからレンズを取り外して、知人から譲り受けたものを紹介します。レンズは直径2cmくらいです。まずは表から。ついで裏面のマウント部。




(NEX-7/E1.8/35 OSS)

 さて。いかがです? これをPENTAXのベローズを使って実際に撮ると、キヨハラソフトのように撮れます。まあ不思議です。もともとそんなレンズなのでしょうか? 今度知人に聞いてみようと思います。

 下のアイコンはリンク先ですが、そこに似たような個物が紹介されてます。

 マウウント部の高さが違うのだ、と記載されてます。譲り受けた個物は9番です。真鍮製の留め金にしっかりプレスされてます。1929年はウォール街で大暴落が起きました。カポネの時代かなあ。これがデジタルの世界で復活するのです。ワシもう少し長く生きたい。(w)


(α7R/Angenieux 35-140mm TYPE LA2)

 改造3点セットを撮る。知人譲り受けのヘリコイドアダプターの威力はTYPE LA2のアンジェニューでも発揮される。Angenieux 35-140mmは最短撮影距離は1.5mだ。もともと35mm映画用ですからそんなものなんでしょうね。けれどヘリコイドをほんの少し繰り出すだけで、ググッと寄れる。これは快感。これまでよりずっと身近なレンズになりました。この絵で60-70cm付近。近づいて合焦する箇所を見つける方法が楽だと思う。雰囲気はそのまま映画(シネマ)です。この絵の場合、ベローズの上部にもピントがあります。中央部はピントがきてない。合い方も少し違う。実際のレンズ位置状況をNEX-7/E1.8/35 OSSで記録してます。


(NEX-7/E1.8/35 OSS)

 (追記)中央部のピントのことが気になったので別のショットをみる。次の絵は顕著にそれが出ている。たぶん手前のGR28mmの刻印にピントを取り、構図を変えてチルトアップしたからだろう。中央部はアウトフォーカス部分なのだ。


(α7R/Angenieux 35-140mm TYPE LA2)

 (さらに追記)やはりそうでした。この通りバッチリきてます。これはヘリコイドをさらに出して、ズーム80mm、f5.6、撮影距離50cmで撮っています。ISO2000、1/60秒ですがブレもないようです。それにしてもまあ、このレンズもため息ものです。僕はこういう絵を撮るその時間ホントに安らぐのです。(笑)


(α7R/Angenieux 35-140mm TYPE LA2)

スコパロン35mm

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 スコパロンで撮る。少し絞ってます。


(α7R/SKOPARON 1:3,5/35 改)

 スコパロン35mmをα7Rに付けて撮影。天使の横の個物はT3のSonnarというわけです。ヘリコイドアダプターの威力でまだまだ寄れます。こんな撮影は当時は絶対にできなかったことです。レンズの設計者がこの絵をみたら本当に驚くでしょうね。フィルムではできないことですから。驚嘆の世界です。Sonnarのレンズには天井の蛍光灯が写りこんでます。さて、処理のことです。SILKYPIXでTIFF現像。それをPhotoshopで開き7Rの横7360をピクセル倍数で割っています。(馬鹿げてますかね)よって拡大画像は横1840、サムネールは横368になってるわけです。横736でもいいのです。(笑)それらをPhotoshopのWeb用保存で品質85%で保存します。他の処理はしてません。


(NEX-7/E1.8/35 OSS)

 ふたつのレンズについて。左の天使の横にあるのはスコパロン35mm(SKOPARON 1:3,5/35)です。一方のα7Rに付けてるのはコンタックスT3についていたSonnar 35mm/2.8です。


(NEX-7/E1.8/35 OSS)

 赤丸のがそのスコパロン。1950年代のものだそうです。いやはや。うなりますね。師匠格の知人が届けてくれました。両方とも手作りです。ローレット加工も旋盤で仕上げてあります。世界にひとつの個物です。写りについてはおいおいご紹介いたしまする。スコパロン(左)のほうは絞りマーク(ドット)も刻印されてます。ドットの大きさも変化してます。これもハンドメイドです。レンズには名称や製造番号などが刻印されているのが普通です。最初にお見せした絵のふたつの個物には、その「面影」はないといえばないです。(実はあるんですが)けれど大切なのは写りです。むろん、レンズ個物にはある種のオーラがあります。オリジナルを愛でる、そこに何も問題はありません。「宮崎光学」ではオリジナルの面影を最大限に生かして製作します。その改造費はレンズ個物より高いものになります。趣味の世界ではそれもアリですからね。僕はどちらかといえば絵そのものを重視するほうだと思う。どちらかといえば、です。あのレンズを使いたい。その一心。半世紀以上も過ぎたきょうびに、便利なデジタル一眼で古い個物の魂を引き出すには、ときに原形を留めぬ「改造」が必須の技になるわけです。

 SONYに付けてるSonnarはおよそf8あたりの固定絞りになります。M42-NEXマウントアダプタはヘリコイド付きです。超近接が可能です。無限付近ではパンフォーカスになります。スナップであればノーファインダで撮影できると思います。実に愉しい豊かなセカイが待っています。街は僕に「待たれて」います。

 

 追記になります。このT3のSonnarで、ヘリコイド使用=ウルトラ近接を一枚。スコパロンに装飾された師匠の旋盤技です。サムネールは横 7360/20=368、拡大で横 7360/4=1840です。ぜひ拡大してご覧ください。


(α7R/Sonnar 2.8/35改)

 「差異」というものはどのようにヒトを動かすのか、人はどの場所(トポス)から語り始めるのか(差異から語り始めると思うのです)、悦びとは何か、つまりは、生きる根拠とはどのあたりを指し示すのか、というようなもろもろの問い立てが、ひとつの「技」に触れることで出現します。もちろんこれらは僕固有の感慨=内在といえます。諸氏よ、いまここで言い表わされることの一端がおわかりでしょうか?

 ついでに遠景。はやってるのかそうでないのかよくわからないホテルの前景。


(α7R/Sonnar 2.8/35改)

Sonnar 1:2 f=85mm

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 台所でPC。まさにテーブルフォト。このゾナーはあのNr2624***。説明が空しいくらいよい個物だ。

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 台所ついでに冷蔵庫の扉に留められているコレ。妻の過誤で見事に裁断された樋口一葉。片方はどこにいったのか? ごみに出したか?この絵の方はwith NEX-7/E20mm。

クセノン50mm/1.9

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 クセノン50mm/1.9で定点観測。α7R。S(Tv)モード、1/80sec f5.6 ISO6400。神業みたいな写りをする。等倍にすると、店内のメニューが写り込んでいる。

NEX-7 GR28mm改造

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 暖冬=1月4日のこと。昼ごろNEX-7にGR28mm改をつけて近くの漁港を散歩。波止場にはいろんなブツがころがっていてたのしい。GR28mmはα7RにつけるのもいいがNEXでもいい。換算44mmというのもお手頃。Hektor 2,8cm/6,3では接近はできない。GR28mm改の出番だ。


(NEX-7/GR28mm改/SILKYPIX)

 これをハードコピーで処理するとこれがまたおもしろい。デフォルトでこうなる。

SMC PENTAX FA50mm MACRO

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 PK-NEXのアダプタががたつく。こりゃ修理ものだなあ。


(α7R/SMC PENTAX FA50mm MACRO/SILKYPIX)

Summaron 3.5cm 1:3.5

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(α7R/Summaron 3.5cm 1:3.5/SILKYPIX)

 ものを創る人間が一連の不可能事によって喉もとをつかまれていないとしたら、その人は創造者ではありません。創造者とは、独自の不可能事をつくりだし、それと同時に可能性もつくりだす人のことです。発見するためには、マッケンローのように壁に頭をぶつけていなければならない。壁がすりへるほど頭をぶつけなければならないのは、一連の不可能事がなければ逃走線、あるいは創造という名の出口を、そして真理を成立させる〈偽なるものの力能〉を手に入れることができないからです。『記号と事件』(文庫版)

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