ドゥルーズ: 2011年4月 Archives

船木亨のサイボーグ

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船木亨の
『デジタルメディア時代の《方法序説》』 を
Amazonでポチする。100円。送料250円。
横断検索してみても、僕が暮らす県で
保有している図書館はない。買うしかない。

直感で「読まねば」と思ったのだ。
先週、ジュンク堂で、放送大学用のテキスト、
『現代哲学への挑戦 』を斜め読みした。
最終章だったと思うが、「サイボーグ」の部分に
とりわけ僕は反応した。
これはつまり、「来るべき人間」のことだ、と。
小泉義之がモンスターならこちらはサイボーグときた。
うむ。よろしい。
検索するとまさに放送大学の

船木センセの当のシラバスがヒットする

関連で『デジタルメディア時代の《方法序説》』を知った。
そういうことだ。
両著とも講義用のテキストだと思う。だが侮るなかれ。

見よ、今、福島ではアメリカ製ロボットが
人間にはできない仕事をなしている。
ロボットはヒューマニズムをものともしない。
それがどうしたというのだろう。
ニンゲンは終わってしまってるというのに。
(ちょっと威勢がよすぎるか)

概念の産出には、先立つ概念が必要だとは思いませんか?
リルケに星を見上げる地盤が必要だったように。
内在平面を稲妻が走るイメージはそれとして、
おのれの電荷を上昇させねば稲妻も来ない、と。

記号と事件

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ドゥルーズがテレビに悲観的だったことは
『記号と事件』でつとに知られている。
僕はその見解に同調する。
一方でドゥルーズが当時「ヴィデオ・クリップ」と
呼称し、わずかの望みをつないだ当のものは、
どのようなものだったのかを考えてもきた。
どんな未来的技法があれば
僕らは再び「結晶イメージ」に出会えるのか、と。
この春、新編成で登場したNHK BSプレミアムの
リマスター版こそはそれだと思っている。
ありていに申す。僕のITはTS保存に多くを費やす。
それは僕の「結晶イメージ」の更新のためなのだ。

リマスター版はCSではずっと以前からなされてきた。
僕たちはCS放送のなかで、
つまらないハリウッド映画のひしめくなか
ときたまに「映画」らしいものに出会ってきた。
NHK BSプレミアムがそれをやってくれれば
多くの人に新たな「結晶イメージ」が手渡される。

リマスター版『東京物語』をみてその出来栄えに
感服した。ああ、いい時代にいる。
ラスト15分。自分のための至福の備忘としてここに置く。

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