村上春樹「蛍・納屋を焼く・その他の短編」62年版 新潮文庫

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文庫本ってこんなに日焼けすることもあるんだ。



必要あって押入れをごそごそやってつかんだ三冊のうちの「蛍・納屋を焼く・その他の短編」(昭和62年版。カバーは安西水丸)
枕元に置いて、蛍と、納屋を読んだ。たまにこんな古い短編集を読むのも悪くないですね。あまりに古色蒼然(少し匂って喉にくる)としたホンのせいかどうかはわからないが、昔のことが脳裏をよぎる。それも長々とよぎる。
僕と作者は全く同い年で少なくとも2年間はキャンパスをともにしている。当時文学部教室に「精神衛生」の講義を受けに半年間通った。穴八幡神社の境内でぼんやり時をつぶすこともあった。文学部の脇はかの「夏目坂」で、交通事故で入院した友達を見舞うため(女子医大)この坂をえんえんとのぼった。途中、記憶に間違いなければ上りの左側に漱石が寓居したむねの石柱があった。いやはや。
作者も今はお目めが小さくなったのだろうか。ノーベル賞とったらそれはそれでたいへんでしょうね。メディアに消尽されるのはセットになってますからね。

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このページは、が2017年6月21日 11:27に書いたブログ記事です。

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