コンタックス Contax T3 Sonnar 35mm f2.8
(α7R/Contax T3 Sonnar 35mm f2.8 拡大画像あり)
Amazonより届いた「美術手帖」。
『あれほど敬虔なカトリック信仰を口にしながら、スキャンダラスな少女のヌードを繰り返し描くことの意味。ルイス・キャロルに親近感を表明しつつも、セクシュアリティーの一点では共感を拒絶すること。そこに精神分析的な意味での「否認」を看て取ることはむしろたやすい。カトリック教会における、児童に対する性的虐待スキャンダルが大々的に報じられたのは今世紀に入ってからのことだ。この事実を無視して、バルテュスの少女を無邪気に観賞することは難しい。』(斎藤環 P76)
これがフツーです。バルテュス自身の(あるいは節子夫人の)少女=言明をそのまま受け取ってはなるまい、と思っている。彼自身の彼自身に関する言表には、不完全で不透明ななにがしかの「背景」がある。関連もするが、先のNHK=豊川悦司=「バルテュスと彼女たちの関係」をみて、僕は息をのんだものです。シャシーの古城にいたシャルル。あの人はいったい誰、何者なのだ? と。