ロレンス「黙示録論」

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当地の県立図書館に依頼していた
ロレンスとニーチェが24日に届く。
クリスマスプレゼント、お年玉、だ。



さっそく『黙示録論』からはじめる。

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至るところ、つねに権力標識のみ、
愛の標識は見出だしうべくもない。
つねに全能なる征服者クリストが
大いなる剣を閃めかし、無数の人間を殺戮し、
ついには血の海が馬の轡に達かんとする光景に
掩われている。
救世主クリストなどはどこにも求められない。

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ここにはPDFがあります。

さて。
上記のページは、
本書のテーマがよく出ている箇所です。
1.ドゥルーズが指摘するごとく
ロレンスは惹かれてもいます。
パラドキシカルなロレンスがいい。
2.画像でみて(読んで)気づくことがあります。
福田恒存そのひとの訳注が多い。
本書の3割は実に訳注なのです。
ですから新訳は出せませんな。(笑)
おそらくこれ以上のものはありますまい。
3.いわゆる『欽定訳』が最高だ、と
福田恒存は言う。これは文語訳のことです。
ロレンスが特殊な訳書で例示しても
福田は文語訳を当該箇所に割り当てる。

熱意ある方のために

ここに「ヨハネの黙示録」の文語訳PDFを。

愉悦なるかな、読書!

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このページは、が2011年12月27日 06:05に書いたブログ記事です。

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