船木亨の『デジタルメディア時代の《方法序説》』

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船木亨の『デジタルメディア時代の《方法序説》』 を読む。
読み始めて半ばのころ、
本書が出た2005年当時の書評を発見した。
しかも小泉義之の書評である。ふむふむ。

リンクが切れなければ「図書新聞」のここです。


サイボーグの挙動を
モンスターが見逃すはずもありません。
小泉の書評をベタ褒めと見る向きもあるでしょう。
が、僕には全然そうではない。
船木=『デジタル』のようには、誰も語ってこなかった。
2005年のテキストだが、5年を経過したいま、
本書の知見(予見)は明確な参照となりうる。
私たちがいまどこにいて、どこに向かうのか。
それを考えぬ思想家はいない。
その問いに、当たり前のように的確で
しかし誰も着手しなかった視座から応答する。

まっことそうぜよ!
僕らはデジタル・ガンダム、デジタル・アマルガムぜよ。
船木=『デジタル』のイニシエーションなしには
哲学を語れぬ、そういう時代に私たちはいる。

一か所だけ見開きスキャンをみましょう。
「ネット・コギト」です。
もっとも、あなたが若いおかたなら、
こんなことは当たり前のことなのです。

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このページは、が2011年5月 7日 07:53に書いたブログ記事です。

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