幇間 三木のり平

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哲学は神経学と特権的な関係を結んでいますが、
それは観念連合論の思想家を、
あるいはショペンハウアーやベルクソンを見れば
すぐにわかることです。
私たち現代人にとって、新しい考えがひらめくきっかけは、
コンピューターではなく、ミクロの生物学ともいうべき
脳生理学にあります。脳というものは
一個のリゾームであり、だから樹木よりは草木に近く、
一種の「アンサートゥン・システム」を形成し、
確率論的で、半分は偶然にゆだねられた量子論的
メカニズムをもつ。
(中略)
映画で面白いと思ったのは、
スクリーンが脳になりうるということで、
これはレネやジーバーベルクの映画に顕著な傾向です。
『記号と事件』(文庫版)

「お母さんが向こうで呼んでるよ」
少年は走り出す。
そんなシーンがあるとする。
僕たちの思考イメージは、走る少年の先には
母が待つ。さてどんな顔で?
というようなイメージを結晶させるだろう。

僕たちはそのように連合させ、生成しながら先に進む。
脳の中では、映画に出会うと同じように
現実存在を創りあげる力能が働く。
僕たちはイメージを創りながら生きているのだ。

1962年の東宝版『忠臣蔵 花の巻・雪の巻』。
『忠臣蔵』はWikiしてください。
僕は小中学生の時分、映画ならなんでもかんでもみた。
時代劇、日活アクション、母モノ、特撮モノ・・
ジャンルなんてどうでもよい。
映画をみるのが好きだった。

三木のり平はセリフ覚えが下手だったときく。
『忠臣蔵 花の巻・雪の巻』での幇間=三木のり平の踊り、
それとモノボケ、これがおかしい。
役者だねえ。
では、まずは東宝版『忠臣蔵』からの踊り、モノボケ。




続いては『社長紳士録』。森繁と白塗り姿で宴会芸。



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このページは、が2010年12月21日 07:54に書いたブログ記事です。

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