記号と事件

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小泉義之は討議「来るべきドゥルーズ」のなかで
文庫化されて手にしやすくなったドゥルーズを
鋭意読み込んだ若者が出ることに期待する、
というようなことを言っていたと思う。
同感だ。
分厚い『千のプラトー』を持ち歩くわけにはゆかない。
寝転がって読むことも難しい。
単行本より少しは安い。
(それほど安くはないんですよね、これが)

ともかく僕みたいな爺にはもう時間がない。
若者が取り組み、新しい時代にふさわしい提言を
新しい概念のもとに言い始めるしかない(ように思う)。
それにはドゥルーズとその周辺を
字義通り読み込むことが必要だと思うのだ。

ジジイは 『記号と事件』は図書館から借りて読んだ。
今回、文庫本を買った。
文庫版あとがきによると、
訳語の手直しをした、とある。
なるほど。それは必要だろう。
読み手には統一されたタームの方がいい。
訳語だけではなく一部は全面的に改訳した、ともある。
これを機にアタマから新しい気持ちで再読しようと思う。

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このページは、が2010年9月29日 16:51に書いたブログ記事です。

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