ジャン・クリストフ

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 ロマン・ローランの「ジャン・クリストフ」の話。僕は「ジャン・クリストフ」に、はじめは豊島与志雄訳でチャレンジした。大振りで、朱色ハードカバーの世界文学全集だった。どこのだろう?その版でゲーテやらトーマス・マンやらを読んだ。だが、豊島訳「ジャン・クリストフ」には挫折した。 訳が晦渋? いや「名訳」で名高いはずだった。
 ともかく読んだのは河出グリーン版の片山敏彦訳で、どれほど感動したかしれない。「僕に対する他人の勝手な欲望に決然と背を向ける、それが勇気というものだ」みたいなことを17歳の胸に刻んだのはたぶんこの書の影響である。

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このページは、が2008年9月22日 18:00に書いたブログ記事です。

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